InterBEE Ustream 機材

InterBEE2011で展示されていたUSTREAM配信に有効な機材

今月16日~18日の間、幕張メッセで開催されている展示会、InterBEE。これは、音と映像と通信のプロフェッショナル展として、国内外のトップレベルの放送機器、映像機器、音響機器、照明機器、周辺アプリケーションやソリューションが一堂に会する国際展示会です。

昨日、映像制作のための情報収集として訪れたのですが、出展各社とも、webライブ中継を意識した機材やソリューションが目に付きました。その中のいくつかをご紹介していきます。

Rorand×CEREVO”LiveShell”

かつては音響関係の機材を出していたRorand。最近ではすっかりライブ配信向けの映像機材の印象が強くなっていますね。注目すべきは、スイッチャー+ミキサー+モニター&USB経由で映像をPCに送れる機材VR-5と、先日、弊社の記事でもご紹介したLiveShellが連携したUSTREAM配信ソリューション。(参考出品)

LiveShellの拡張コネクターを介し、制御する信号をMIDIに変換し、VR-5に入力することで、LiveShellのDashboard(LiveShellを制御するwebアプリ)からスイッチングが可能になるとのこと。参考出品のため、MIDIの変換ボックスが大型ですが、商品化される場合には、もっと小型化されるだろうと、説明員の方は仰っていました。

右側のVIDEO SELECTのボタンを押すことでスイッチング可能です。遠隔地からのスイッチングや、USTREAM番組に出演しながらのスイッチングも可能。USTREMAには映像のディレイ(遅れ)があるので、シビアなスイッチングには向きませんが、少人数で番組進行をする場合には有効に活用できそうです。

 その隣には、出前用のバイク?に、ワイヤレスマイク・スイッチング・配信システムが搭載された、世界一小さな中継車(!)が展示。ワイヤレスマイク以外は全てバッテリー駆動が可能なので、無電源でも2時間くらいの配信が可能だとか。限られたエリアで数多くのUST配信をする必要がある場合には活用できそうですね。

価格的にも魅力的なRolandのスイッチャー機ですが、低価格帯のものは全てSD。これでHD対応だと無敵なのですが・・・。是非、今後に期待しましょう。

スターコミュニケーションズ ”TVUPack mini”

7月に弊社が行った、京都祇園祭Live on USTREAMで大変お世話になった機材も展示されていました。担当のI氏の話では、InterBEE中、私達のUstを見て機材を見に来たという方がいらっしゃったとのことで、少しでもPRのお役に立てたようで何よりです。

TVUPackの小型版のアナウンスがされていました。次のモデルでは、コンポジット(赤白黄のピン)端子が標準装備、小型/軽量化されているようです。来年冒頭に機材が届くとのことで、実機展示はありませんでした。来年の祇園祭中継はもう少し、楽になるかもしれません。

 Blackmagic

 HD-SDI・HDMI対応のスイッチャー機で85980円・・・。信じられない価格を実現したのがBlackmagicのATEM Televison STUDIO

スイッチングの操作は、mac・PCのソフトウェア上で行うことで、コストダウンを実現したようです。しかもH264エンコーダーが搭載されています。ただ、PCがフリーズしたりすると操作が不能になるのが不安なのと、スイッチングにはマウスのクリックでしかできず、キーボードのショートカットは使えないのが残念。こちらもシビアなスイッチングには運用が難しそうです。価格的に非常に魅力的ではありますが。一つ上の上位機種で、IOボックスとコントローラー機材セットで40万円程度のものもあるようです。

 打合せの合間のおよそ1時間の見学でしたが、今後の弊社の映像制作についてもプラスとなる発見のあった一日でした。来年こそは、もっとゆっくり回りたいものです。