CEREVOの新たなネットライブ映像配信機材「Live Shell」

昨日、ネット接続型家電の企画・開発を手掛ける株式会社Cerevoから、パソコン不要で簡単にインターネットライブ映像を配信できる配信機「 Live Shell 」を発表し、予約の受付を開始しました。

同時に、ブロガー・Ustreamer向けの発表会が行われ、私もご招待を頂いたので参加させていただきました。

まずは、UstreamAsia社の中川社長がご挨拶。「初のUstream認定配信関連機器として発表します」と宣言。今後、Ustream認定機器は「USTREAM COMPATIBLE」のロゴが表示されるとのこと。続いて、Cerevoの岩佐社長がプレゼンテーション。

以下、プレスリリースの文章から転載です。

 【特長】

・Ustream認定配信関連機器
・パソコンいらずの簡単配信
・手軽にキレイな映像配信ができる
・ 難しい配信関係の操作はスマートフォンやタブレットで直感的に

【概要】

・発売予定時期 : 2011年内
・直販価格 : 26,800円 (税込み、送料別) 
・予約受付場所 : 弊社Webサイト( http://s.cerevo.com/ )

Live Shell(読み:ライブ・シェル)は無線LANと有線LANに対応し、パソコンレスで簡単にライブ映像配信サービス“Ustream”で映像・音声を配信することができる製品で、 ”Ustream認定配信関連機器”として発表される初の製品となります。 ”USTREAM COMPATIBLE”ロゴが目印です。

インターネットライブ配信にて本格的な映像の配信を行うためには、パソコンを使って配信を行う必要があり、大きい、重い、動作が不安定、操作や設定が難しいといった課題がありました。Live Shellを使うと、コンパクトな機材で、簡単に、綺麗な映像を配信することができます。

HDMI入力に対応しており、既存のビデオカメラと1本の線を繋ぐだけの簡単接続で、手軽で、かつ綺麗な画質のインターネットライブ配信を楽しんでいただくことができます。

また、難しくなりがちなライブ配信の操作・設定には専用のWebサイト“Dashboard”をご用意。Live ShellはこのDashboardを使うことで、スマートフォンやタブレットから直感的に、しかも本体に触れることなく完全リモートで操作することができます。もちろん、外出先から自宅のLive Shellをコントロールすることも可能です。
 

「Live Shell」の優れた点

プレゼンの後、質疑応答を経て、早速実機を触らせてもらいました。さすが、こうした機材に興味のある人が多い会場のため、機材の周囲には多くの人だかりができました。見聞きした話の中で、私が良いと思ったポイントは・・・

◆バッテリー交換時、外部給電によるホットスワップ可能
USB経由で給電させることで、配信を止めることなく電池交換が可能。ちなみに単三3本で3時間以上の配信が可能。(eneloop推奨とのこと)

◆操作は全てwebアプリケーション経由で
 配信前・中に、設定などの操作は、webアプリ「Dashboard」経由で行う。webアプリなので、スマホ・PC・タブレット等関係なく操作可能。アプリのサーバはamazonのクラウドサービスを使っているため、まず落ちることはない=操作不能になることはないと考えているとのこと。

左がスマートフォン・右がPCでの操作画面

◆HDMI・コンポジット の切り替えが可能
「Dashboard」 で、2系統(HDMI・コンポジット)の入力選択が可能。現状では、切り替えた瞬間、数フレームノイズが乗っていたが、今日の発表会でその点が指摘されていたため、今後、黒味に落ちるか、一瞬フリーズさせるかの対応を考えるとのことでした。

◆配信者にやさしい細かい点の配慮
前述のバッテリー交換もそうですが、ビデオカメラのアクセサリーシューにちょうど合う金具や、その時にちょうど良い長さ(60cm)のHDMI端子が付属。(しかも、その先端はL型。端子を痛めづらい)

インタビュー

株式会社Cerevoの岩佐社長に、「Live Shell」についてインタビューしてみました。

株式会社Cerevo 代表取締役社長 岩佐琢磨氏

◆「Live Shell」はどんな人に使ってもらいたいですか?
操作性などシンプルだということもあり、ステップアップデバイスだと思っています。PCでUst配信に挑戦してみたけれど難しいという人、逆にスマートフォンでUstを配信してみたけれど物足りない、もうワンステップ上の環境でやりたいという人向けのものだと思っています。

つまり、Ust配信機材として、PCとスマートフォンの間を埋めるものだと考えています。実はそのエリアは意外と広いと私達は考えています。スマホで満足できる人はすごく少なく、PCを完全に使いこなせる人も少ないと思います。このボリュームゾーンのところを「Live Shell」で狙いたいなと考えています。

◆ヘビーユーザーにはどんな使い方をしてもらいたいですか?
Ustを頻繁に配信しているユーザー様には是非、モバイル用途として使ってもらえればと思います。普段からゴリゴリUst配信をしている人でも、なかなか外で、モバイル環境下でUst配信を行う際、けっこう苦労されているケースが多いようです。「Live Shell」があったら、ちょっと外でもやってみたいなという気になれると思います。

いろんなユーザーさんが想定できるのですが、1人や2人といった、少人数でやりたい方にも向いています。1人4役くらいしなくてはならない場合があると思います。進行役・カメラマン・テロップ挿入などなど。「Live Shell」では、配信にまつわる部分は、全部手元のiPadなどで行えるのも魅力の一つですね。テロップ挿入だけでなく、録画開始・配信停止まで、Ustに出演しながら手元で操作することができます。

◆26800円は思い切った値段設定ですね。
人間、お財布限りありますから。笑 いろいろ苦労しました。値段は抑えながら、質感も良いものができたと思います。

Ust配信の初心者に優しく、ヘビーユーザーにも満足できるUst配信機材が、3万円を切る価格での提供。なかなか買いかもしれません。Ustreamerな皆さん、是非、チェックしてみてください!

【Live Shell 機能詳細】

ネット接続機能

10/100BASE-T有線LAN及び802.11b,g,n対応無線LAN

配信解像度

4CIF(704*528ピクセル)最大1.5Mbps程度 ※映像のみ

映像入力端子

HDMI ※2 / コンポジット(NTSC/PAL)

音声入力端子

HDMI ※2 / ステレオマイクIN / ラインIN 全て独立して音量調整可。内部にてミキシングの上配信されます。

電源

単三型電池 3本(三洋電機製 eneloop又はeneloop PRO推奨)

動作時間

3時間以上の連続配信が可能 ※3 添付ACアダプタ利用で上記制限はなくなります

付属品

専用ACアダプタ カメラ・アクセサリーシュー取り付け金具 AV-INケーブル WiFiアダプタ 60cm ライトアングルHDMIケーブル(HDMI to HDMI-mini) 設定用ケーブル

サイズ

120 * 68(W) * 26(H)mm

重量

108 g

http://s.cerevo.com/index.html