間もなく2011年も終わり、本日(28日)が仕事納めの方も多いのではないでしょうか?気分はもうお正月モードの方も多いと思いますので、2011年を振り返りつつ少しライトなお話にしようと思います。
情報の流通方法の変化
2011年は、ソーシャルメディアにとって激動な時代でした。
Facebookの普及、Google+のサービス開始、LinkedInの日本語対応、mixiページのスタート…。まさしく、インターネットにおける情報流通のあり方が大きく変わった一年だったと言えると思います。
バナー経由のサイト誘導から、個人を軸としたSNSを活用した情報の拡散へと、まさしく大きな変革が起きました。
特にインターネット上で行われているキャンペーンでは、その導線内にソーシャルメディアを連動することが当たり前になりました。
効果測定についても、どれだけキャンペーンサイトのPVがあったのか、という単ページでの指標だけに留まらず、SNSを通じてどれだけ拡散されたのか、という広がりを測るものも出てきました。
先日の黒沼のコラムでもあったように、利用者の年齢層や使用目的など、それぞれのSNSごとに特性は大きく異なります。
2012年は、目的とするゴールへ到達するために、そういったSNSをいかに効果的に組み合わせていくか、その戦略が非常に重要になってくるでしょう。
既存サービスのソーシャル転換が始まる!?
2011年の企業のソーシャルメディア活用の主目的は2つだったと考えられます。
ひとつめは、企業ブランドの向上目的。
そして、もうひとつは商品・サービス情報の発信目的。
そんな2011年を受けて、2012年はそこからもう1段階進み、ソーシャルメディアを活用して、実利を得ていく方向に進んでいくのではないかと考えられます。
つまり、インターネット上で既にサービスしているビジネスのソーシャルメディアへの参加や転換です。
例えば、2011年後半にソーシャルリクルーティングという形で、採用活動をFacebook上で展開する動きが始まりました。
「人材獲得」という実質的な成果を求める、ひとつのアクションと捉える事ができるでしょう。
まだまだ、内容は簡単なものがほとんどですが、個人が核となっているソーシャルメディアだからこそ、この早い段階で生まれてきたと考えられます。
そして、今後具体的に考えられるのが、Eコマース分野でしょう。
楽天市場やアマゾンといったサービスの充実で、インターネットを通じて物を購入することは一般的になりました。
実物を見ないで買うケースも非常に多く、その際の判断材料として位置付けられているものが、いわゆるユーザーの声「口コミ」です。
今までは、この「口コミ」は基本的には面識のない方々の意見であったわけですが、ソーシャルメディアを活用することで、面識のある人同士をコネクトすることができるようになりました。知っている人からの「口コミ」という信頼度が付加された情報になることが、購買への大きな後押しとなることは間違いありません。
このように、既存のウェブサービスとソーシャルメディアとの連携が、2012年はさらに加速していくことでしょう。
みなさんのビジネスにおけるソーシャルメディアにおける取り組みは始まっていますか?
そんなことを、お正月にゆっくりと考えてみてはいかがでしょうか。
2012年がみなさんにとっていい一年になりますように。
それでは、よいお年を!