最新アップデート画面対応!Facebook広告出稿における4つのポイント

今回のソーシャルメディアインサイト、アクトゼロの山田がお送りします。

Facebookページを作ったものの、ページへの「いいね!」が増えなくて困っている…という話をよく耳にします。
数年前であれば、ちょっと面白いFacebookページを作るだけで話題になることも多かったのですが、最近ではページの数自体が増え過ぎたこともあり、Facebookページの存在を認知してもらうだけでも苦労する状況です。

そんな時に有効な手段は、Facebook広告の活用ではないでしょうか。細かいことが分からない方でも、管理画面の流れに沿って設定するだけで、手軽に始めることができるのが大きな特徴です。

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Facebook広告については、細かなアップデートが継続的に行われており、広告作成画面もいくつか新しくなり、以前よりもさらに手軽に出稿できるようになっています。
今回は、新しくなったFacebook広告設定画面を元に、これから始める人にも分かりやすいように、出稿するにあたって押さえておくべきポイントを4つに絞ってご紹介します。
(基本的な出稿までの手順は、以前の記事をご参照ください。項目はいくつか変更されていますが、大まかな流れは掴めるかと思います。)

ポイント1 目的を明確に

まず、一番初めのポイントは、何のためにFacebook広告を利用するのかを明確にする、という点です。
恐らく、最も多いのはFacebookページに沢山の「「いいね!」を獲得することではないかと思います。また、「いいね!」よりも、とにかく多くの人の目に広告を見せたいという、“インプレッション”を重視する方も多くいらっしゃるはずです。

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以前は、「詳細選択」という項目を一番初めに選択する必要があり、「CPM」や「CPC」等の調整を行う必要がありました。

目的を選択する画面が設けられたことで、入札価格などの細かな調整をしなくても設定ができるようになっています。
ここは、結構前にアップデートされたところにはなりますが、より多くの人に手軽に広告が出しやすいように配慮されたのだと思います。

ポイント2 バナー画像を複数設定する

次のポイントは、広告で表示させる画像を複数準備するということです。
これまでは一つの広告文に対して、ひとつの画像しか設定できなかったのですが、現在は、一つの広告文に対して6つまで、画像を設定することができるようになっています。
実際に広告を出してみると、始めのうちは効果が高く、「いいね!」の獲得単価が低い傾向はあるのですが、長い期間の掲出ではだんだんと獲得単価が高くなっていく傾向が多く見受けられます。

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これは、ページに興味がある人は初期の段階で「いいね!」するのですが、ページに興味はない人だったとしても、ターゲットに属する人には継続的に広告が表示されるためです。これにより、「いいね!」に繋がらない広告の表示回数が増え、「いいね!」獲得の単価が上がってしまいます。

そこで、複数の画像を設定することの可能性が見えてきます。バナー画像の種類が増えることで「いいね!」に繋がる可能性が高くなるかもしれません。
画像「A」には興味がなくても、画像「B」には興味を示すかもしれないからです。

また、登録した画像のうち効果が高いものを優先的に表示されるようですので、広告の精度を高めていくためには、より多くの画像を登録する方がいいのではないでしょうか。

ポイント3 利用デバイスの選択

次のポイントは、適切なターゲットに広告を表示するためにデバイスを考慮するという点です。

例えば、スマートフォン向けのサービスや商品の場合は、なるべくスマートフォンユーザーに向けてアクションをするべきです。
さらに、その中でiPhoneユーザーだけに告知したいといったようなケースもあるはずです。

新しくなった広告作成画面では、ターゲットの設定の中にある「カテゴリ」で、利用しているデバイスを選択できるようになりました。
「携帯利用者」というカテゴリ名が追加されており、【Android】と【iOS】という項目を選択することができます。

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さらに、AndroidではソニーやHTCといったメーカー名を選ぶことができ、iOSでは、「iPhone」や「iPad」の世代(iPhone5など)を選ぶことができます。
もちろん、両方のデバイスを選ぶことも可能です。

スマートフォン向けのコンテンツや商品を効率的に訴求するためには、重要なポイントです。

ポイント4 細かな設定は分からなくてOK!予算だけを明確に

最後は、予算の設定についてのポイントで、通算の予算か1日の予算かを明確に決めるという点です。
この予算に関する項目は、数年前と比べて大きく変更されている部分で、1日あたりの費用か、特定期間での通算の予算かを選択して入力するだけで、細かい設定をしなくても広告を作成できるようになっています。

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ポイント1のところでお話ししたように、CPMやCPCといったものを選択し、細かな入札金額を設定して行うこともできますが、金額だけで決めてあとはFacebookにお任せ!ということも可能になっています。
Facebook広告はもちろん、インターネット広告に明るくない人でも、使えるようになったことは大きな前進のように思います。

このように、現在のFacebook広告の作成画面では、「目的」と「予算」が決まっていれば、簡単にFacebook広告を出稿できるようになっています。
以前の仕様でも決して難しい内容ではありませんでしたが、細かなアップデートによって、その活用のハードルは大きく下がっていると感じています。

このように4つのポイントをご紹介してきましたが、細かい設定を行ってチューニングする方が、費用対効果の面では有利であることは間違いありません。しかし、いちいち管理画面から細かく調整するのは面倒ですし、あまり知識をお持ちでない方にとっては、ほぼお任せで出稿できるようになったことで、安心して活用できるようになったのではないかと思います。

まずは、ご紹介した4つのポイントを押さえて、Facebook広告を始めてみてはいかがでしょうか?

アクトゼロ / 山田佳祐