金曜日のネットマーケティングレポートをお送りします。
アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。
今日も海外で話題の最新バイラル動画事例をご紹介します。
AMAZING STREET HACK
AMAZING STREET HACKと名付けられたこの動画は、2014/05/22時点でYouTube上で950万再生と大きな話題を呼んでいます。
街角の携帯電話修理ショップの店員が今回のドッキリの趣旨を説明します。
「今日は携帯修理に来てくれたお客様に、特別なサービスをします!その様子を隠しカメラでお送りします」
店員は、修理を持ち込んだ客に、「無料で特別なアプリをインストールしときましたよ!もちろん無料です!」と持ちかけます。
調子のいい店員の説明は続きます「例えばこんな風に…」とアプリをいじります。
店内の照明が消えました。「冗談だろ?」と驚く客を今度は店外に連れ出します。
「外でも使えるんですよ!こうやって…」とアプリをいじる店員
パン!という破裂音・火花とともに、街灯が次々と消えていきます。そして、HACKはどんどんエスカレートしていきます。
路上に止まってる他人の車を動かしたり、
ATMから現金を引き出したり…。
「信号だって思いのままですよ!」店員は、客に信号を青に変えるよう促します。
信号が青に変わりました。しかし、それがきっかけで…。
自動車が玉突きで次々事故を起こしてしまいます。
警察がやってきて、携帯を取り上げられ詰問されます。慌てる客。
お前がやったんだろ!と警官が差し出すの携帯画面には、「今あなたが体験したことのつづきは、発売予定のビデオゲーム『WATCH_DOGS』で」と表示されています。
安心して笑い出す客でビデオは終わります。
バイラル動画の王道PRANKムービー
数々のバイラル動画で王道的展開として用いられている、一般人にサプライズを仕掛けてその様子を隠し撮りするPRANK(いたずら)ムービーのパターンが、今回の動画でも活用されています。
PRANKムービーの多くは、商品やブランドの情報がまったく示されない状態で始まります。仕掛けの紹介やそれに対する一般人の反応が、ムービーのほとんどの尺を占め、視聴者を楽しませます。動画の最後に至ってはじめて、「何」のプロモーションとして行われたものかが明らかになり、見ている側も「ああ、そうだったのか。うまいプロモーションだな」と納得して終わります。同様のバイラル動画マーケティングの過去の事例としては、映画キャリーや、LGのサプライズ動画などが有ります。
今回の動画で言えば、スマートフォンによるハッキングで、街を自由にコントロールできる主人公が登場するゲーム「WatchDogs」の、ゲーム内で可能なことを現実世界上で再現することで、上手くゲームの魅力を体感できる作りとなっています。仕掛けられた本人たちだけじゃなく、その様子をモニタ越しに見ている視聴者もまた追体験しているのです。グローバル発売が行われることもあって、一本のバイラル動画にYouTube上で各国版の字幕をつけることで、グローバルにマルチユースができている点も素敵ですね。
バイラル動画マーケティングのお手本とも言える取り組みだと思います。