こんにちは。高寺です。そろそろゴールデンウィークの話題を耳にするようになってきました。長期休暇を前に、先週は少々忙しく、準備時間があまり無かったので、縮小して記事をお届けします。
先日、あるクライアントから、新規に制作する映像の参考にと、録画済みのブルーレイのディスクを受け取る機会がありました。
しかし、そのディスクは弊社の機材ではどうしても再生できず、結局、データに変換した動画ファイルを別途受け取ることになりました。
再生できなかった理由はいろいろあると思いますが、その一つとして挙げられるのが、「不織布ケースで保存していた」からという可能性が挙げられます。実は、ブルーレイのディスクは不織布ケースで保存するのはNGということをご存知ですか?
合成繊維を織らずに作られた不織布のケースは、プラスチックのケースよりもかさばらず、コストも安いので、DVDやCD-ROMを配布する際によく使われます。弊社でも、DVDの納品時などによく利用しています。
DVDやブルーレイ等の光ディスクは、レーザー光をディスクの記録層に照射することでデータを読み書きします。ディスクは、さまざまな層に分かれています。
「ビクターアドバンストメディア STAFF BLOG より」
このうち、最も外面にあたるカバー層は、その名の通り、他の層を覆って保護する役割を果たします。DVD-Rにはこのカバー層の厚さが0.6mmあるのですが、ブルーレイにはたった0.1mmしかありません。そのため、ブルーレイの場合は不織布とこすれることによって、0.1mmのカバー層に傷を付けてしまい、記録・読み取りエラーを発生させる原因となってしまうのです。
DVDと比べて、普及の速度が遅いと言われているブルーレイですが、2012年2月の調査では、55.9%の所有率が報告されています。(ブルーレイ再生機器 所有率55.9% カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社) 仕事だけでなく、日常生活でも多数のディスクを扱っているという方もいらっしゃるのではないでしょうか?ついつい、粗雑になりがちなディスクの保存。同業者の中でも、ブルーレイディスクの不織布保存NGは知らない人もいるくらいですので、その方法には十分注意しましょう!
参照:ビクターアドバンストメディア STAFF BLOG「ブルーレイディスクの保管について」
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