コンテンツ制作側も広告出稿側も気になるYouTube

YouTubeのパートナープログラムが一般解禁されるようになるようです。

 YouTubeに誰でも広告が出せるようになった!(GIZMODO JAPAN)

これまで、YouTubeのパートナーとなるには、YouTube側の審査が必要で、人気のある動画コンテンツを定期的に公開しているユーザーが対象となっていました。そのため、誰でも簡単にパートナーにはなれないものでした。パートナーになると、自分のコンテンツに広告出稿させることで収益化ができたり、ライブストリーミング配信が可能となるなどのメリットがあります。

前記の記事によると、既存ユーザーだけが使えるオプションであったり、従来のパートナーシップでできたことがまだ限定的だったりするようですが、やがて新パートナーにも機能が提供されていくようです。

投稿した動画が、収益を生むということは、クリエイター側としてはより良いコンテンツを公開していくためのモチベーションに繋がるのではないでしょうか。

当然ですが、弊社の制作・公開しているYouTube動画にも、CMを掲載する設定ができるようになっていました。(とりあえず、多くの方に観ていただきたいので、未設定のままにしていますが。いずれ、いろいろ実験してみたく思います。)

出稿側としても気になるYouTubeの動画広告

逆に、こうしたCM枠を使ってプロモーションを行いたい立場の方もいらっしゃるでしょう。前述のCMを掲載する設定にすると、CMが流れ、5秒後にスキップすることができるようになります。これは、インストリーム動画広告と呼ばれるものになります。一昨年末から米グーグルが始め、日本でも昨年3月から試験運用が開始されました。

5秒間は勿論、広告が表示された時点では広告費は発生しません。視聴者が広告をスキップせずに30秒間(もしくは、それより短い広告は最後まで)視聴すると、広告主に課金される仕組みです。

出稿するには、GoogleのAdWordsを通して行います。具体的な手法については方法(インストリーム動画広告をキャンペーンで作成する方法)が紹介されていますし、AdWordsを使ったことがある人であれば、簡単に行うことができるようです。ターゲットの地域・言語などのように、セグメントされた対象に効果的に露出させたり、入札単価の調整・予算や期間を事前に決めることができます。広告となる動画をアップロードして、URLを設定すれば、承認と広告配信が24時間以内に行われます。

テレビのCMという、短尺で魅せる動画は、その短さの中で如何に視聴者の視線と集中を奪うかを考えて構成したり作成されるものです。YouTubeのインストリーム動画広告の場合、まずは5秒間は視聴者に耐えて観てもらう必要があり、次に、5秒を超えて観てもらうもしくは画面をクリックしてもらう必要があるので、TVCMとは異なった構成要素が必要だと思います。現在、配信されているインストリーム動画広告を見ていると、TVCMのものの流用が多く見られますが、このフォーマットに最適化させた動画広告が重要になってくるのではないでしょうか。

Photo By jonsson