視聴率はもう古い?テレビの反応はTwitterで計る時代へ

こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

みなさんは、テレビを日常的にご覧になっていますか?
最近では、テレビ離れなどというフレーズも日常的に耳にするようになり、その要因として、スマートフォンなどの普及によってインターネットに費やす時間が増えたことなどが言われています。

ただ、世代やエリアごとに差はあるとは言え、まだまだ影響力の強いメディアであることは間違いありません。
一般的にテレビの影響力を測る指標として、視聴率というのが知られているところですが、ソーシャルメディア上の反応を指標化しようという動きが出てきています。

Twitter TV エコー

いち早く動いたのは、視聴率調査でおなじみのビデオリサーチ社によるもので、「Twitter TV エコー」というサービスがリリースされています。(※あくまでもBtoBサービスのため、Webサイトが素っ気ないものになっています…。)

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どういったサービスなのかを紐解くために、公式リリースを見てみると、そこではこのように説明されています。

「Twitter TV エコー」では、ツイートが表示された総量を「インプレッション」と呼び、番組に関するツイートの拡散の度合いを把握することができます。「インプレッション」は延べ回数のため、少ない人数で大量のツイートが交歓されているものと、少ない投稿が多くの人に読まれている状況を区別することができません。そのため、「インプレッション」でツイートが表示された人数によっても拡散を評価できるように、「インプレッションユーザー数」をご提供します。

今回の「Twitter TV エコー」で提供される指標をまとめてみると、下記のような感じでしょうか。

「インプレッションユーザー数」…番組に関するツイートが表示された数
「投稿ユーザー数」…番組のツイートを投稿したユーザー数

この数値を元に拡散の度合いを測るわけですが、ビデオリサーチのリリースを見ていると、投稿ユーザー数とインプレッションユーザー数の相関関係によって、その度合いを見ているようです。
例えば、投稿ユーザー数が1万人だったとして、インプレションユーザー数が10万人の番組Aと30万人の番組Bがあった場合、より多くのインプレッションユーザー数を獲得した番組Bが拡散したと判断するようです。
つまり、ただ単に番組に関しての投稿数に留まらず、それを見たユーザーも含めることで、Twitter上での接触数を測り拡散の指標としているようです。

提供イメージ(公式サイトより)

提供イメージ(公式サイトより)

この裏付けとなるツイートのデータは、Twitter社と連携して取得していることから、ある程度信頼できるデータになるのではないかと推測できます。

ソーシャル上での露出は企業にとって欠かせすことのできないアクションに

多くの方が、テレビの指標と言えば視聴率というイメージを持っていると思いますが、このサービスがリリースされたことによって、ソーシャルメディアというものが日常の生活の中に入り込んで、もはや無視できないメディアに成長してきたことが決定的になったのではないかと思います。視聴率は、番組やそれを放送する放送局の価値を測る大きな指標ですが、Twitterもそういった大きな指標と並ぶまでに影響力を持ち始めたと言えます。つまり、ソーシャルメディア上で「語られる」ことがひとつの価値になり得ると、示されたことになります。

これまでは、アカウントのフォロワー数や、いいね!数といった点ばかりに目が行っていた企業のソーシャルメディア戦略も、一般のユーザーがどういった内容で投稿しているのか、といった点が重視され、その中で商品やサービスがどう評価されているのかを見ていく必要があります。
そのために、企業のアカウントの価値を高めていくことは当然となり、ソーシャルメディア上で話題にしてもらえるようにアクションしていく必要があります。その流れこそが、「コンテンツマーケティング」に繋がっていき、企業と消費者との新しいコミュニケーションの形になっていくのではないかと考えられます。こうした流れによって、既存メディアとソーシャルメディアがより密接に連携し、総合的な戦略が求められることは必然と言えるかもしれません。

アクトゼロ / 山田