ありがとうTwitpic。データエクスポートを急ぎましょう!

アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。

Twitterのサードパーティアプリケーションとして広く普及していた「Twitpic」が、今月の25日をもってサービスを終了することになりました。

01既にいくつかのファイルがnot foundとなっています。

Twitterの画像系サードパーティとしてシェアNo.1を誇った、6年間の歴史に終止符

2008年に発表されたTwitpicは、黎明期からTwitterを使用していたユーザーにとって馴染み深いアプリケーションなのではないでしょうか。
画像投稿に未対応だったTwitter上で、イメージファイルのやりとりをするためのアプリケーションとして開発されたTwitpic。
2011年6月にTwitter本家が画像アップロードの機能を追加するまで、画像アップロード系のサードパーティでは、最もポピュラーなサービスとして多くのユーザーに親しまれてきました。

公式クライアントの画像アップロード対応のリリース直前、2011年5月末にカナダのソーシャルメディア分析会社Sysomosが発表した調査結果を振り返ってみましょう。
画像リンク付ツイートで使用されたサービスのシェア状況では、半数近い比率で他サービスを圧倒していることがよくわかります。

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Twitter向け画像投稿サービスシェア(資料:Sysomos)

Twitpic CEOであるノア・エベレット氏は公式のブログで「Twitpicの商標登録出願を取り消さない場合、TwitterへのAPI接続を遮断する通告を(米twitterから)受けた」としており、更に「Twitpicの名称は、米特許商標局(USPTO)への商標登録出願を2009年から行っている」とも説明しています。
それを受けて、Twitter側も各メディアへ声明を発表。文中では、「TwitpicのようなTwitter向けのサードパーティサービスの構築は今後も推奨する姿勢」を表明しながら、「Twitpicという名称を変更せずにサービスを継続できる可能性は提示した」としています。

「Twitter」をもじった名称を起用しているサービスもしくはアプリケーションにおいて、今後このガイドラインが厳しく適用される可能性は、十分にあると言えるでしょう。(App storeをざっと見た限り、抵触しそうなアプリがざくざくありますが…)

サービス終了に伴いデータはすべて削除されます

既に数件アクセス不能となっているファイルもあるようですが、サービスの終了に伴って、Twitpic上にアップロードされていたデータはすべて失われます。
手元に残しておきたい思い出の画像など、Twitpic上に大切なファイルが乗っている方は早めのバックアップを行いましょう。
既に、一括エクスポートのサービスが公開されています。

TwitPicDLer

※現在Twitpic自体のサーバが混雑気味となっているので、土日や平日夜などの混みあう時間帯は避けたほうがベターかもしれません。