Facebookファンと『共創』した、オーストラリア政府観光局の「MY AUSTRALIA !」

アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。

ソーシャルの勢力拡大に伴って、企業と消費者(ユーザー)が情報を交し合いながら創っていく「共創」マーケティングは、今最も自然で効果的なトレンド手法となりつつあります。
オーストラリア政府観光局が運用するFacebook公式アカウントと、ウェブメディアである「キュレーションマガジンAntenna[アンテナ]」が実施したのは、アカウントのファンである一般ユーザーと一緒に創る「ソーシャルガイドブック」キャンペーンです。

「みんなで作る!オーストラリア ソーシャルガイドブック」キャンペーン

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約二か月間にわたって、オーストラリア政府観光局の公式Facebookページ上で展開された、「みんなで作る!オーストラリア ソーシャルガイドブック」キャンペーン。
オーストラリアを旅したことがあるユーザーに、実体験をもとにお勧めするオーストラリアの魅力を写真やテキストで投稿してもらい、それを一冊のガイドブックにしようという概要の企画です。
Facebookのほか、特設サイトでも政府観光局の発信情報や、ユーザーの投稿を一覧で見ることができる仕組みになっています。

最終的にファンからの投稿数は約1,800件ほど集まり、その情報をもとに公式から発信した取材記事には多い時で約19,000件近いいいね!が寄せられるなど、本件は非常にアクティブな状態が維持される、成功キャンペーンとなりました。

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ソーシャルガイドブックの制作にあたっては、厳選された投稿のなかからオーストラリア在住ライターが主要4都市で取材し、ライティングまでを行ったとのこと。
内容は「FOOD-おいしいオーストラリア-」「ACTIVITY-楽しいオーストラリア-」の二部構成になっており、美しい写真と印刷物のような誌面レイアウトで、非常に読みやすく作られています。
飲食店で実際に働く店員のスナップやオススメメニューの一覧、マップ情報なども豊富に掲載され、トラベル雑誌さながらのクオリティ。
さらに、Facebookで実際にユーザーから寄せられた写真やコメントを豊富に掲載するページを設け、共創を感じさせるエッセンスが要所に盛り込まれているところにも注目です。

コンテンツの「共創」は、ユーザー依存だと成立しづらい?

終始賑やかで、人の集まるキャンペーンとして成功した本施策。
投票、投稿コンテンツは、ソーシャルプラットフォームを活用したユーザー参加型キャンペーンではテッパンであり、またソーシャルの特性上とても相性のいい組み合わせです。
だからこそ、消費者から提供された材料をいかに価値あるコンテンツへ料理するかが、成功を左右する重要なキーになってくるのかもしれません。
情報への対価は、簡易なインセンティブをバラ撒くやり方から、成果物としてのアウトプットコンテンツ提供という手法に変化しています。
共創マーケティングやユーザー参加型コンテンツを考えるときの大切なポイントのひとつとして、今後も押さえておきたいと思わせられました。

ちなみに、ソーシャルガイドブック「MY AUSTRALIA !」は、公式Facebookから誰でも無料でダウンロードすることができますよ!
夏休みにオーストラリア旅行を予定している方、必見です。