気付けばタイムラインで本が立ち読みできる時代が来ていた

みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

先週、FacebookやTwitterのタイムライン(ニュースフィード)上からアプリをインストールする広告をご紹介しましたが、今週もタイムラインにまつわる話題を取り上げてみたいと思います。

Facebookのニュースフィードは以前から、写真や動画、リンク先のサムネイル等のコンテンツにあふれ、リッチな印象がありました。一方、Twitterのタイムラインはというと、140文字のテキストコミュニケーションを基本としていたことから、当初は文字情報を主体とした極めてシンプルな見た目でした。

しかし、ここ最近、そのTwitterのタイムラインも、写真のサムネイルが大きく表示されるなど、徐々にリッチなものになってきています。最近は、Facebookに似てきていると言われる程です。

個人的には、ほぼ行くところまで行き着いたなと感じていたのですが、まだまだ色々な可能性があるようなのです。

例えば、Twitterのタイムラインで立ち読みができると聞いたら、みなさんはどう思いますか?多くの方は、「・・・ん?」と思ってしまいそうですが、実際にタイムライン上で立ち読みができるようになっていたのです。しかも、意外にも快適に立ち読みできてしまうのだから驚きです。Twitterのオフィシャルブログにも記事としてのっています。

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タイムライン上での立ち読みは、株式会社角川アスキー総合研究所が運営する「tw-epub.com」というサイトと連携し実現したもののようです。

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もちろん、立ち読みしたい本がタイムライン上に勝手にツイートされるわけではなく、「tw-epub.com」上でツイートした本がタイムライン上に流れ来ると、そのツイート上で本の中身をみることができるというものです。

実際の見え方は下記のようになります。
公式なリリース文で使用されていたサンプルツイートを埋め込んでみました。

 

ツイート上のURLをクリックすると該当の書籍ページに飛ぶこともできます。

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この一連の動作は、Twitterカードを使って行われており、電子書籍ビューワー「ePub ビューワー」を埋め込むことで実現しているようです。
ちなみに、この仕組みは、リリースを読む限りは、他の出版社での利用も可能なサービスであることがアナウンスされています。

タイムライン上で色々なことが完結してしまう

このように“立ち読み”と言う、コンテンツの“ちょっと見”ができるようになったことで、わざわざ外部のリンク先に行くことなくタイムライン上で一定のコンテンツ訴求が可能になりました。目を通してみないと分からない“本”というコンテンツにとって、書き出しの数ページだけとはいえ、タイムラインから離脱することなく内容を把握できる点は、電子書籍分野の新たな可能性を感じさせます。

スマートフォンを利用するユーザーにとって、複数のアプリ(画面)を行き来するのが、億劫に感じることも多いことから、ひとつのアプリ上で済んでしまうこういった仕組みは、予想以上にユーザーメリットがるのではないかと思います。

タイムラインからアプリへの集客やダウンロードに繋げる仕組みに加え、アプリ以外のコンテンツへの広がりも今後増えてくるのではないかという期待も高まります。
この流れによって、友達や企業アカウントの投稿記事に加え、有料広告も入り乱れる現在のSNSの状況は、まさにタイムライン上での接触機会を奪い合う“戦国時代”に突入してきていると言えます。
次の一手をどう打つか、最新の動向を捉えておかなければ、置いていかれるかもしれません。

アクトゼロ / 山田