弊社の記事でも度々お伝えしている、6秒動画のVine。日本でも、どのようなユーザーがどのような活用方法を行っているかの報告がいくつかなされています。今日は、そうした統計から見たVineの普及度などの数字をまとめてみました。
世界での普及度
2013年8月20日現在で、Vineアプリの登録ユーザー数が4000万人に達したことをTwitterで発表しました。リリースから約7ヶ月でこの数字を達成。6月時点では1300万人でしたが、Android版のリリースや、revine(共有機能)などが追加され、急激に伸びた模様です。ちなみに、日本国内のユーザー数は、発表されていないため不明です。
We’ve said this before and we’ll say it again: this community – now more than 40 million of you – is amazing. Thank you for inspiring us.
— Vine (@vineapp) 2013, 8月 20
参考:http://japan.cnet.com/marketers/news/35036186/
日本では10代の認知度が最も高い
◆2014年1月の、全国の10代〜30代の一般男女500人を対象にした調査の結果、年代別のVineの認知度は10代:22.5%、20代: 6.5%、30代:4.2%という結果。10代という若い世代に、圧倒的な高い認知度があるといえます。
サービスプラットフォーム別の認知度の「Youtube」が最多で96.2%。次いで「ニコニコ動画」が67.8%、「TwitCasting(ツイキャス)」が23%、「Vine」が9.6%となり、「このなかに知っているものはない」は1.4%となりました。プラットフォーム毎の認知度では、Vineはまだまだ低いと言わざるを得ない結果と言えるでしょう。
◆Vineのどのような点が楽しい・面白いと感じるかについて問うたところ、以下の回答が。
・「6秒でお腹をいためるくらい笑える(13歳・中学生・男性)」
・「6秒だけなのに動画でストーリーみたいなのが観られて楽しいところ(16歳・高校生・女性)」
・「短くてすぐに楽しめる動画が多い(22歳・大学生・女性)」
・「短時間の動画のため手軽に見られる(24歳・専門学生・女性)」
・「海外と繋がりが多いところ(18歳・高校生・女性)」
学生を中心にポジティブな結果が得られたといえるでしょう。
◆実際に投稿・配信したことがあるサービスも最多はYouTube(18%)。続いて、ニコニコ動画が5.8%、ツイキャスが4.6%、Vineが0.8%となりました。実際にVineで日常的に発信するユーザーは少なく、Vineの使い方としては閲覧が中心であるといえるのではないでしょうか。
参考:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000046.000007774.html
国内で投稿されるVine動画は「日常」のものが多い
2014年4月に行われた調査では、国内ユーザーがどのような投稿を行っているかについての統計が発表されています。
3件以上投稿しているアクティブユーザーでは、日常・つぶやき、猫、ReVine(他人の投稿を自分のタイムラインに表示させる)、などといった比較的、権利関係を気にしなくて済む撮影しやすいものが上位を占めています。ちなみに、このアクティブユーザーは、全体の31.3%を占めています。まだまだ、テキスト文章で済むTwittrと比べると、Vine動画の敷居が高いと言わざるを得ない結果であるといえるでしょう。
参考:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000009701.html
広い世代を対象にすると認知度は26.4%
2014年4月に、スマートフォンを所有している15歳~49歳の男女833人を対象に行われた調査では、Vineの認知度は26.4%でした。
上記調査で「知っている」と答えた26.4%(220人)の利用状況をまとめたのが下記グラフです。
「動画を見たことがある」に対し、「撮影したことがある」「投稿したことがある」は、やはり比較的少ないのが現状のようです。また、Vineアプリをダウンロードしていないユーザーが非常に多いのも特徴的です。
参考:https://mmdlabo.jp/investigation/detail_1303.html
まとめ
認知度もTwitterやFacebookのような主要SNSと比べると低く、まだまだ日本ではVineは普及段階であるといえるでしょう。また、Vineに関する統計調査も少なく、普及に伴い、新たな数字が発表されてくるのではないかと思われます。動画という、撮影・発信行為に手間がかかることから、ややハードルが高いVineが、今後どのようにユーザーの裾野を広げていくか注目したいと思います。
Photo by Esther Vargas