キャラクター活用最前線…か?家電量販店「コジマ」のキャラクターコミュニケーションがじわじわくる

みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。

PCでFacebookを見ている方にはおなじみの右側に表示される広告。年齢や性別でセグメントして表示されるため、自分に関係のありそうなものが表示されています。
個人的に表示されている広告で多いのが、「30代の転職」とか「都心のマンション」とか、そういったものでしょうか。そんな広告たちを色々と眺めてみると…

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CS放送局の広告は、猫がかわいいですね。

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スイーツ(フローズンヨーグルト)のお店の広告なんかは、なかなかポップな印象です。

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鉄道会社が、沿線情報を発信するのにFacebookを使っているようです。

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お、家電量販店の「コジマ」さんの広告で・・・、ん!?

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!!

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!!!!!

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えええええええええええ!!!!!!!!

公式じゃないかもと疑いつつ、見間違いの可能性もあると思って、リロードしてみたところ、、、

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泣いてるバージョン!!!!!!

どうやら、数パターンあるようで、クリックして飛んでみると、当然ながら「コジマ」の公式なFacebookページにランディングしました。
オフィシャルなバナーとしてこれを使うのは、かなり攻めているような気が・・・。

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もしやと思って、「コジマFacebookページ」のタイムラインを眺めてみると、企業ページとは思えない、なかなか特徴的なコミュニケーションを行っていることに気づきました。

 

どうやらこのキャラクターの名前は「コジ坊」というようで、ロゴをモチーフに生み出されたのではないかと思います。

 

朗らかな笑顔で挨拶するなど、キャラクターを前面に打ち出したFacebookの取り組みをされています。

 

火曜日に「明日休み」と投稿されていることから、恐らくコジ坊は水曜日がお休みなのでしょうか。
ただ、ちょっと表情が、一つ上で見せた爽やかな笑顔から、少し“いやらしい”感じになってきました。

 

どうやら、寝違えてしまったようです。突然、悲しみの感情を露呈させるコジ坊。首の痛みは本人にしか分からないですものね。

 

おぉ、黒い背景に、斜めにドヤ顔のコジ坊だ!ワルコジ坊です、これは。
投稿の中で、社内の人を“disrespect(通称:ディスる)”していることから、完全に心の闇が表に出てしまっています。

 

これはダメだ!人前に出してはいけない顔してますよ。ダイエットを前に、心が少し病んでいるのかもしれません。

 

個人的な報告も欠かせません。3食節約しなければならないようですが、かなり嬉しそうです。その「うれしいきもち」が箱に、念写されてしまっているほど・・・。

感情豊かなキャラクターのイメージがもたらしたもの

と、いくつかの投稿をピックアップしてみましたが(担当者様、面白おかしく取り上げて、すみません…)、時間を遡って投稿を見ていくと、実はこのキャラクターによって、ページ上である変化が訪れていることに気づきました。

当然ながら、キャラクターイラストの投稿だけではなく、お店紹介やキャンペーン情報などもタイムライン上に投稿されています。こういった投稿において、キャラクターのイメージが登場する前後でちょっとした変化が起きているのです。

このFacebookページが開始された時には、特にキャラクター等を使っておらず、淡々と情報発信を行っていました。その後、担当者の方のお名前で投稿される頻度が高くなり、“コジ坊”が登場するに至っています。
“コジ坊”も始めは名乗るだけで、イラスト等の露出はなかったのですが、2月の下旬からキャラクターイラストを活用した投稿を行うようになっています。

このキャラクターの登場を機に訪れた変化とは、投稿につくファンからのコンスタントにコメントが寄せられるようになったことです。しかも、投稿あたりに複数のコメントが付くようになっています。
それまでの投稿は、複数回の投稿に対してひとつふたつとコメントが付く、という感じでしたが、イラストが登場してからは、ほとんどの投稿に複数のファンによるコメントが付くようになっているのです。

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その要因として考えられるのは、下記の2つ。

①投稿者がイメージしやすい
キャラクターを投稿主体に据えることによって、ニュースフィード上で投稿を閲覧したファンに、身近な存在に感じてもらえると考えられます。
そのため、運営者の顔が見えにくい企業アカウントよりも、コミュニケーションが活発になる傾向があります。

②感情が豊かで交流したくなる
コジ坊の豊かな感情表現が交流意欲をそそっているのではないかと思います。
その感情表現(表情)が、斜め上をいっていることで“突っ込みに”近いコメントも・・・。

Facebook上にキャラクターを使ってコミュニケーションを行う企業がとても多かった時期もありましたが、最近は実体のある担当者が登場したり、企業然としたアカウントが増えてきたり、キャラクターが登場するアカウントというのが減ってきている印象がありまたした。ただ、今回の取り組みを見てみると、まだまだキャラクターを使ったコミュニケーションというのも、有効な手段の一つであると言えるのではないかと思います。

もちろん、キャラクターを使う場合、マンネリ化し飽きられてしまうことも考えられるため、定期的に見直しを行う必要はあります。

ちなみに、アクトゼロでもキャラクターを使ってのプランニングも行っていますので、ぜひ(最後に宣伝かよ!)。
TRANGA → http://tranga.actzero.jp/

アクトゼロ / 山田