みなさん、こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。
Webキャンペーンなどで獲得したお客様のリストを、みなさんは有効に活用されていますか?
メルマガ登録などと絡めることで再度アプローチを行ったり、定期的にダイレクトメールを送付したり、そういった活用方法はよく知られているのではないかと思います。
当然、そういったアクションが効果的な場合もありますが、ちょっと新しい手法をご紹介したいと思います。
その利用方法とは、Facebook広告での活用なのですが、少し前に追加された機能で既存のリストを有効に活用することができるのです。
「カスタムオーディエンス」という新たな機能
新しくFacebook広告マネージャーに追加されたのは「カスタムオーディエンス」という機能では、今までとは名前が示す通り、独自のターゲット設定ができるようになりました。
ちなみに、パワーエディターでは、結構前から使えていた機能なので、ご存じの方も多いかもしれません。
カスタムオーディエンスというのは、自社製品やサービスを利用している既存顧客リストや、キャンペーンで収集した見込み顧客リストを活用して、Facebook広告を配信するターゲットをカスタマイズできるというものです。
自前で持っているメールアドレスや電話番号などのリストを、Facebookに登録されているメールアドレスや電話番号と照合させて、広告を配信するオーディエンスを設定することができます。
設定は非常に簡単で、広告管理ツールの右側のメニューに「カスタムオーディエンス」というメニューがありますので、そのメニューから作成します。
データをアップロードする必要がありますので、あらかじめリスト化されたデータを準備しておく必要があります。
試しに、メールアドレスを一行に一つずつ入れたデータをCSV形式にして使ってしてみることにしました。
「オーディエンス作成」のボタンが表れますので、そのボタンをクリックします。
次は、どのデータを使うのかを選択するメニューに遷移しますので、今回は「データファイル」を選択します。
「MailChimp」からのインポートにも対応していますので、もし「MailChinmp」をご利用されている場合は、そちらを選ぶことも可能です。
データファイルを選択すると、新しく作成するカスタムオーディエンスについて、細かな設定を入力する画面。
カスタムオーディエンス名や説明を入力して、該当するリストのタイプを選択、そして作成したデータファイルを選択します。
全て入力して、「カスタムオーディエンスを作成」を押すとリストがアップロードされて作成が完了します。
その後、「オーディエンス」で表示されるページに作成したリストが表示されますので、確認してみましょう。このリストを後から編集することもでき、削除・追加を行えます。
ここで作成したリストは、広告作成画面内の中にある「ターゲットの設定」に、「カスタムオーディエンス」という項目があり、表示されています。そこで、チェックを入れると選択完了だけです。
既存リストが再活用できる新たな可能性
これまでのFacebook広告は、ユーザーの登録情報に基づいてターゲットの設定が行われていることから、あくまでもFacebook内で完結するユーザーのセグメント分けでした。
単純にFacebookページの「いいね!」を稼ぐのであれば、Facebook内で完結していても何ら問題はありませんが、外部サイト(サービス)との連携という面では、あくまでも別物として割り切ってFacebook広告を利用する必要があったと思います。
そのため、多くの企業にとってFaebook広告を活用するメリットは、新規ユーザーの獲得やユーザー認知を図るといった目的や自社サイトに誘導したいターゲット層へのアピールといった用途に絞られていたと言えます。
しかし、今回のカスタムオーディエンスによって、外部のサービスで接触したユーザーに対して、Facebook上でもアプローチできるようになったのです。
さらに、既存リストを独自にセグメント分けして、それぞれの属性に対して広告の内容を可変させることで、より効率的にアプローチすることもできます。
どんなことができるか考えてみると…
・誕生月のユーザーに特典を設けて自社サイトに誘導する
・登録だけしている休眠会員に再利用を促すアプローチをする
・商品購入に至っていないユーザーの購入の後押しをする
・同じ名字の顧客リストを活用して名前で呼びかけてみる
…などなど、自社のビジネススキームに合わせて柔軟に活用することができそうです。
また、これまでのメールマガジンやダイレクトメールといった単発でのアプローチから、ユーザーが定期的に閲覧・利用しているであろうFacebook上で、季節や時間といった“リアルタイム”で生きたアプローチがユーザーごとにカスタマイズして行えるようになったことで、継続的な顧客接点を設けることにも繋がります。
実際のところ、このカスタムオーディエンスに関しては、非常に特徴的な機能であると思うのですが、いまいち積極的に活用しているといった声は聞こえていません。
細かなチューニングやデータのカスタマイズは、なかなかの労力を使うものですので、まずは既存顧客、潜在顧客といった大きな区分から始めてみるのもいいかもしれません。眠っていた顧客リストの再活用や、マンネリ化したアプローチを打開するために、一度試してみてはいかがでしょうか。