【炎上も加速?】新しくなったTwitterのタイムラインをどう受け止めるか

木曜日のプランナーズブログ、アクトゼロの山田がお送りします。

みなさん、Twitterを使っていますか?30日から変わった点にお気付きになりましたか?

Twitterでは、以前から比較的小規模なアップデートはあったものの、見た目として大きな変化が起きるようなアップデートはあまり多くなかったと記憶しています。
ただ、今回の変更はそもそもの見え方や使い方が変化する可能性が高い内容となっていいて、これまでとは違うようです。
もしかしたら、この変更によって、今まではボヤで済んでいたツイートも、沢山リツイートされて大炎上してしまうかもしれません。

タイムラインの大きな変更

30日のアップデートでは、タイムラインの表示に大きな改良が加えられました。
これまでは、クリックしないと表示されなかった写真と動画が、タイムライン上でプレビュー表示されるようになったのです。

タイムライン上で写真が表示されるようになった

タイムライン上で写真が表示されるように

あくまでもプレビューという位置づけらしく、フルサイズで表示されるのではなく、横長にトリミングされてツイートの枠内に収まる形で表示されます。
ただ、プレビューと言っても結構大きなサイズで、多くのツイートの中にあってもかなり目立っている印象を受けます。

 

ツイート内に「pic.twitter.com/~」というURLが付くのはこれまで通りで、クリックすると該当のツイートへ遷移します。そのツイート画面もこれまでと変わらずに、さらに大きく見たい場合は、画像をクリックして拡大します。
つまり、ツイートとURLが全てを占めるこれまでのタイムラインから、写真や動画によってかなり賑やかなタイムラインになりました。

目に留まる炎上ツイートは、これまで以上に拡散する可能性

このアップデートによって大きく変わると考えられるのが、ユーザーの行動です。

これまでは写真や動画はURLとしてツイートに付加されていたため、クリック(スマホならタップ)しなければ、その内容を理解することができませんでした。
しかし、これからはタイムラインをスクロールしながら流し読みしているだけで、写真や動画が目に飛び込んできますので、視覚的にツイートを判断できるようになります。そして、共有したい場合は、そのままタイムライン上からリツートが完了します。目に留まってからリツイートするまで、かなり直感的なアクションになったと感じます。

後を絶たないTwitterを発端とした炎上

後を絶たないTwitterを発端とした炎上

そんな中、懸念されるのが違法行為やモラルに反する行動を撮影しツイートすることから始まる“炎上”が、これまで以上に拡散し大規模になっていくのではないかという点です。
ここでは、そういったツイートの是非を論じることはしませんが、違法行為や軽率な行動が目に留まりやすくなる可能性が非常に高くなることが予想されます。

 企業の運用方針も見直すタイミングに

“炎上”というネガティブな側面を先に取り上げてしまいましたが、当然メリットもあります。
わざわざクリックして詳細を確認しなくても、タイムライン上からすぐにリツイートことで、Twitterがこれまでに以上に情報が拡散しやすいツールになる可能性があるということです。

タイムライン上からすぐにリツート

もちろん、それが多くのユーザーの目に留まり、「面白い」、「有益だ」と感じリツートしたくなる内容である必要がありますが・・・。

この機能変更では、企業のアカウント運用にとっても大きな変化の節目となる可能性を秘めています。
これまでの流れをそのまま踏襲するアカウントも多いと考えられますが、タイムラインのリッチ化によって、ひとつひとつのツイートの質を高めていく流れも出てくると予想できます。

開設からかなり時間が経っているアカウントも沢山あると思われますので、ここで運用の見直しを入れてみてもいいかもしれません。
見直し検討のポイントとしてして、以下を中心に考えてみるといいのではないかと思います。

①定期的な写真ツイート
これは言わずもがなですが、写真が効果的に訴求できるようになったため、第一に検討するべきポイントであることは間違いありません。
同時に写真の質についても、試行錯誤するべきポイントと考えましょう。一般的に、きれいな写真であれば共感を得やすい傾向はありますが、ポスターやカタログで使われる写真のような“いかにも”綺麗なものは逆効果かもしれません。敢えて、担当者がスマホで撮影したような“ライブ感”のある写真にしてみるのもひとつの方法と言えます。

②ツイートの頻度
スマホで簡単に撮影したものでOKであればいいのですが、やはり綺麗な写真がいい・・・という企業は多いと思われます。
そうなると、撮影の手間やコストをどうしても考慮しなければならず、一日に大量に写真をツイートするのはあまり現実的ではありません。テキストだけのツイートやURLを含んだツイートなど、全体のバランスを見ながらスケジュールを考えてみましょう。

③他SNSとの連携
すでにFacebook等の他のSNSで写真を多用している企業では、そのSNSとコンテンツを共有することで、新たな手間を掛けずにツイートを充実されることができます。
ただ、FacebookとTwitterで全く同じ内容というのでは、あまりうまい運用とは言えないため、添えるテキストに変化を付けてみたり、写真にエフェクトを掛けてみたり、それぞれに最適な形で運用をしてみることをおすすめします。

このように、SNSという外部のサービス上で企業活動を行う際には、そのサービスの仕様変更によって、これまでの運用方法が通用しなくなることを常に考えておかなければなりません。
それをリスクと捉えるのではなく、改善を行えるタイミングだと、ポジティブに受け入れていくことこそが、SNS運用の醍醐味であり、チャンスであると言っても過言ではないと思っています。

変化するサービスやユーザーに対して柔軟に対応していくことが、SNS上での強力なエンゲージメントに繋がっていくのです。

アクトゼロ / 山田佳祐