【まさに変革期】めまぐるしく変わるFacebook広告で抑えるべき新しいポイント

木曜日のプランナーズブログ、アクトゼロの山田がお送りします。

ここ最近、何度も取り上げているFacebook広告なのですが、そのアップデートは想像以上のスピードになっています。

個人商店や中小企業でも、自らの手で簡単に利用できるFacebook広告は、Facebookページの認知や集客の手段として、そのニーズは高まる一方です。
ただ、一つ懸念されるのが、冒頭の通り、その設定画面等の仕様が結構な頻度で変わっている点で、小さな企業や個人商店で運用をされる場合、その仕様を追いかけるのも一苦労です。

実は、前回お伝えしてから、そんなに時間は経っていないのですが、再度、比較的重要なキーになるアップデートがされています。
新しい画面のポイントを押さえながら、Facebook広告の今後について考えてみたいと思います。

ニュースフィードでの広告がより前面に

今回のアップデートで変わったところは広告用バナーと広告文を設定する項目になります。
前回お伝えした時には、画像を最大で6つまで設定できるようになったとご紹介した部分です。

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この中で、大きく変わったのは表示のプレビュー部分で、これまではニュースフィードの右側に表示される際のプレビューだけでした。
しかし、今回のアップデートでは、ニュースフィード上に掲載される際のプレビュー画面が追加されています。

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また、広告として使用できる画像のサイズは、過去は右側のエリアを中心に指定されていましたが、
先日お伝えしたように、現在の推奨サイズは「600×225ピクセル」とかなりニュースフィード上での表示を意識したものとなっています。

広告用画像イメージ

広告用画像イメージ

実際に設定してみて分かったのですが、ニュースフィードと右側エリアの両方に対応させることを考えると、右側エリアの縦横比に近いもので、長辺のサイズが600ピクセル以上の画像であれば、どちらにも対応可能です。
また、文字を載せる場合は、中心に寄せないと切れてしまいます。上記のイメージのピンクエリアに文字を収めるときれいに表示されるようです。

 

ニュースフィードイメージ

ニュースフィードイメージ

 

右側エリアの表示イメージ

右側エリアの表示イメージ

大きいものを設定しておけば、小さなバナーにした時にも問題なく表示されますので、なるべくこの解像度に近いものを準備しておいた方が賢明です。
逆に小さなものを設定してしまうと、ニュースフィード上ではかなり荒れた状態で表示されますので、その際にはニュースフィードを非表示にした方がいいかもしれません。

このように、今回から“ニュースフィード”という項目が前面に押し出されて、ひとつの設定項目として独立しています。

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ちなみに、広告を表示するエリアについては、個別に設定することができるようになっています。選べるのは3パターンで、「右側スペース」「ニュースフィード」「両方とも」をチェックボックスの選択によって設定できます。

 ソーシャルメディアによって変化するオンライン広告

このアップデートによって、これまでとは異なり“ニュースフィード”に掲出する広告が前面に押し出されるようになりました。
設定のデフォルト画面では、ニュースフィードのプレビューが真っ先に表示され、推奨画像サイズもニュースフィードを重視したサイズとなるなど、ここにきてその重要度は、今までの右側スペースの広告よりも高いように感じます。

露出するエリアとしてニュースフィードが重要視されることで、ユーザーに伝える広告の内容についても、これまで以上に慎重になる必要がでてきた言えます。

例えば、右側のスペースは明確に広告として機能していますが、ニュースフィード上には友達の投稿やFacebookページの投稿が多く流れています。そういった、様々な情報の中で、効果を出すためには、これまでのノウハウとは別の方表現方法を取る必要があると考えられます。

もちろん、いかにも広告然としたものが必ずしもNGであるとは一概には言えませんが、ニュースフィード上に露出するからには、ユーザーに“伝わる”“有益な”内容にするべきだと思われます。

また、最新の報道によると、ニュースフィード上に表示される広告は今後、ユーザーの嗜好性やアクティビティとの関連を高めていくとのことで、よりユーザーに有益なものである必要もでてきました。さらに、FacebookだけでなくGoogleも、規約改定によって広告にアカウント情報を利用する流れになっています。これまでの広告のあり方としは異なる、個人のソーシャルアカウントと紐付いたより価値のある広告というものが、今後さらに推し進められると考えられます。

従来型の広告とは違う新たな手法、ソーシャルメディアを活用した集客の形は、着実に次の時代へと進んでいます。

アクトゼロ / 山田佳祐