マンネリ化しているFacebookアカウントで試してみるべき3つのアクション

週の真ん中、水曜日のソーシャルメディアインサイト、アクトゼロの山田がお送りします。

ここ最近は、新たなビデオサービス関連の記事が続きましたが、今回は一般的なSNSアカウントについて考えてみたいと思います。

企業のSNSアカウントは、今現在もどんどん増え続けていて、新しいサービスや商品がリリースされるのに合わせて、FacebookやTwitterのアカウントを開設するケースがとても多くなっていると言えます。
また、プレゼントキャンペーン等で、参加ユーザーのSNSアカウントを利用することも多くなっていて、もはやSNSというのは企業のWeb戦略においてなくてはならないツールにまで成長したと感じています。

ただ、早くからSNSを運用している企業の数もそれなりに多く、アカウント自体がちょっと停滞していると感じている担当者も多いようなのです。
そこで、SNS運用、特にFacebookページの運用がマンネリ化しつつある企業にとって、打開策としてまず試してみるアクションを3つほどまとめてみました。

①カバー写真を小まめに変更してみる

例えば、Facebookページのタイムラインへの記事の投稿は、ユーザーのニュースフィード上にも流れますし、写真や動画といった、いくつかの投稿の種類が準備されています。
また、投稿ごとにインサイトを見ることができるため、以降の投稿記事を作成する際の参考にもなります。
そういった点から、当然ではありますが、タイムラインの運用というのが重要度が高いのは間違いありません。

しかし、ちょっと考えてみてください。みなさんが管理されているFacebookページのカバー写真はいつ更新しましたか?
個人的には、このカバー写真を忘れている運用担当者が、結構多いのではないかと感じています。

ご存じの方も多いと思いますが、ページ上からカバー写真を変更すると、ユーザーのニュースフィードにもその内容が流れます。他のページの投稿に混じって、意外に目に留まることも多く、侮れない存在です。
そして何よりも、Facebookページの顔とも言える写真であることから、カバー写真の変更によってFacebookページ全体の“目新しさ”を演出することが可能です。

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例えば、トヨタ自動車のFacebookページでは、5秒ごとにカバー写真が変更される仕組みを取り入れています。(※外部のサービスを利用しているようです。)
ファンの方から投稿された写真を、カバー写真としてデザインし、5秒ごと(実際的には読み込むたび)に変更されるため、ページに訪れるたび新鮮で、マンネリな印象は全く受けません。

②投稿時間(スケジュール)を変えてみる

安定した長期の運用を行うためには、きちんとスケジューリングを行い、しっかりとこなしていく必要があります。
当然、決められた曜日や決められた時間に投稿する方が、混乱も間違いも減らすことができ、負担を掛けずに運用していくことができます。

しかし、今決めている曜日や時間に投稿することが、本当に最も効果的なのでしょうか?
そこで、Facebookページに「いいね!」しているファンのユーザー属性に合わせて、投稿スケジュールの見直しを行ってみてはいかがでしょう。

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例えば、お酒のメーカーが、月曜日の午前中に商品を勧めたとしても、受け取った側としては、実感がわきにくいでしょう。
実際に、そういったメーカーは、夕方以降であったり、金曜日であったり、商品の消費されるタイミングに合わせた投稿を行っています。

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きちんと、ファンの行動や心理を理解したうえで、スケジュールを組まれているのか、その見直しを行ってみましょう。

③運用コンセプトを根本的に見直してみる

最後は、そもそもの話にはなりますが…、今の運用コンセプト自体が飽きられている可能性も十分に考えられます。古いアカウントであれば、2~3年間にわたって同じコンセプトで運用していることも多いのではないでしょうか。

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そういった点から、色々な試行錯誤はしたけども効果がない…という場合には、思い切って運用コンセプトを見直してみましょう。
当初は、活発なコミュニケーションがあったページであったとしても、同じことの繰り返しでは、ファンが飽きてしまうのは仕方がないことです。

そこで、何をやっても改善しないことを、よいタイミングだと捉え、根本的なコンセプト(戦略)を再度考え直してみてはいかがでしょう。
過去の実績を引きずることなく、例えば、ファンを巻き込んだ運用でもよいかもしれませんし、担当者が顔出しをして前面に出てくる運用のやり方もいいかもしれません。

小さな改善が効果を生み出さなくなった場合、根本的な見直しをお勧めします。

このように、Facebook、もといSNSの運用は、常にアクションをし続けることがとても重要。
定期的にちょっと立ち止まってみて、客観的な視点で見つめなおしてみるのもいいかもしれません。

アクトゼロ / 山田佳祐