ベータ版サービスの開始早々に、招待機能が停止になるという高い注目を集めるGoogle+ですが、SNSはやはり機動性でしょう!ということで、早速iPhoneでGoogle+を使ってみました。
ちなみに、Android端末はアプリがリリースされていますが、iPhoneはまだブラウザ(Safari)のみでの利用となっています。ComingSoonとリリースの予告はされていますので、追ってアプリもリリースされる見込みです。
ベータ版とはいえ、iPhone対応サイトの操作性と完成度の高さは特筆すべきで、ユーザーにアプリをダウンロードさせるという手順を取らずにブラウザで使用できるという点を考えると、十分にその役割を果たしていると思われます。
アプリと錯覚するブラウザでの操作感
まず、Google+のサイトにiPhoneでアクセスして思うのが、その操作性からブラウザで表示しているのを忘れてしまいます。
フリックの動作をうまく取り込み、ストリームと呼ばれる項目(Facebookのウォール的なもの)を更新する方法として、ストリームエリアを下に引っ張ってリリースするスタイルをとっており、さながらFacebookアプリのようです。
縦のスクロールは当然のこと、詳細を見たい時は、横にフリックして参照できるなど、サイト自体のナビゲーションも立体的で非常に使いやすく設計されています。
とにかく、使ってみて思うのがスマートフォンの特徴をしっかりと押さえて作り込まれているところ。操作感はもちろん、ストリームで自分の近況をアップデートする時には、端末からのGPS情報を取得して現在地を紐付けすることができます。
ソーシャル時代を加速させるスマートデバイス
ソーシャルネットワークでは、興味のある情報の共有はもちろんのこと、自分が今、どこで、何をしているかを共有することがコミュニケーションが一つのスタイルになっていると言えます。
様々なニュースや趣味の話題よりも「ライブ感」の発信の方が、時間を共有する感覚やそのアクティビティへの共感が生まれやすいからでしょう。つまり、タイムラインで起こる「今」の共有は、非常に重要なコミュニケーションになっていると言えます。
そのような、ライブ感の発信に大きく貢献しているのが、AndroidやiOSを搭載したスマートデバイスだと言えるでしょう。カメラやGPSといった端末の機能面はもちろん、アプリケーション等のソフトウェアの面でもSNSに連携していて、端末一つで「今」の共有を簡単にできるようになっています。
例えば面白い出来事があった場合、もしスマートフォンがなかったとしたら…、まずは写真をデジカメで撮ることから始まります。そして、家に帰ってデジカメのメモリーカードから写真をPCに転送し、ブラウザを開いて画像をアップロードする流れになるでしょう。ライブ感は全くなく、今日のまとめをアップロードする日記に近い情報発信と言えます。
しかし、スマートフォンがある場合は、画面上にあるアプリを立ち上げ、近況のアップデートから端末内の写真を選ぶか、カメラを起動して撮影します。そして、そのまま、その場でアップロードする流れになります。
この連携の高さこそがソーシャルネットワークとスマートデバイスとの”相性の良さ”を生み出しています。今を共有したいのに家に帰らないと更新できないというのは、多くのコミュニケーションを失っています。今起こっていることを、その場で発信することが、ソーシャルコミュニケーションの大きな特徴だとすると、ソーシャルネットワークにとって、スマートデバイスはなくてはならない存在です。
逆に、スマートフォンからしてみると、SNSを使うために選ばれるという側面がでてきています。最近の例になると、アップル社がスマートデバイス用の次期OSであるiOS5に、Twitterを統合することが発表されています。
この記事を書いている段階で、iPhone向けのGoogle+アプリについて、アップストアに申請中であるというニュースが流れてきました。
SNSとスマートデバイスとの融合はまだまだ始まったばかりです。今後、SNSの可能性はスマートデバイスの技術的でさらに大きく広がっていくと考えられます。
このブログでも、ソーシャルメディアを取り巻くデバイスなどの技術的な話題も積極取り上げていきますので、ぜひご期待ください。