マイクロビデオ文化は日本に根付くのか?Vineで人気の動画を見てみよう。

金曜日のソーシャルメディアインサイトをお送りします。アクトゼロの黒沼(@torukuronuma)です。

今日は、日本国内でもヒット間近(?)のマイクロビデオアプリについてお送りします。

マイクロビデオアプリとは?

マイクロビデオアプリとは「簡単に数秒のビデオを撮影・共有可能なスマートフォンアプリ」のことです。代表的なものにTwitter上で直接動画埋め込み表示が可能なVineと、Facebookが買収した人気アプリInstagramがあります。Instagramはもともと写真加工アプリとしてユーザー数を伸ばして行きましたが、マイクロビデオ対応し、Facebook上でのシェアが容易となったことで、マイクロビデオの分野で先行していたVineを猛追しています。

VineVine公式サイト 

Instagram
Instagram公式サイト 

と、ここまでご存知でも、実際に「マイクロビデオ文化」に触れたことがない方も多くいるかと思いますので、今日はどんな動画が人気なのかこのブログ上でご紹介します。Vineの人気動画をまとめたhttp://seenive.comの埋め込み機能でお送りします。

Vineでもっともビューを集めるEditor’s Choise

Vineアプリ上には、Editor’s Choiseという運営による「殿堂入り」的な意味合いのあるメニューがあります。たしかに厳選されたものが多く、面白いです。動画オンマウスで詳細が表示されます。

最新の人気動画たち

次に、Popularメニューから人気の動画たちです。2013/07/11現在

日本でマイクロビデオの文化は花開くか

どうでしょうか?印象的にはクオリティよりもアイデア重視の一発ネタ動画達と言った感じかと思います。かつてウェブ上で人気だった、Gifアニメ文化に近い印象を持たれた方は多いのではないでしょうか?おふざけ動画という意味では、日本国内にもニコニコ動画で体を張って無茶をする人たちはたくさんいます。Androidスマホであれば、スマホ上で動画撮影→ニコニコ動画に即アップロード→公開が可能ですが、今のところそれほど活用されているようには見えません。「ニコ動」は今や、「作りこまれた動画」が評価される文化だからです。どちらかと言えば、撮って出しの粗さは「ニコニコ生放送」の方へシフトしているように感じます。

VineにしてもInstagramにしても、現状利用しているユーザーはグローバルに拡散しており、そのすべてのユーザーが共通のインターフェースを使っています。これらのアプリで「日本語圏」などの形で、ゆるくゾーニングが可能になれば、日本のユーザーに普及の可能性は大いにあると思います。日本国内の「ノリ」はやはり独特で、動画に添えられる「言語のフォロー」があってはじめて投稿された動画が理解可能なことも多いためです。あるいはVineやInstagramに類する、日本国内のマイクロビデオアプリの登場か。何にせよマイクロビデオ文化が日本に根づくのは、共感可能なユーザーベースが形成される環境が整ってから、となりそうです。

アクトゼロ/黒沼透(@torukuronuma)