週の真ん中、水曜日のソーシャルメディアインサイト、アクトゼロの山田がお送りします。
Facebookページを担当している方にとって、ページへの「いいね!」数は常に気になる存在なのではないでしょうか?もちろん、ページへの「いいね!」数だけでなくて、各投稿に対する「いいね!」や「コメント」なども、ソーシャルメディアの重要な指標であることは間違いないのです。でもやっぱり、「いいね!」数が気になる…、上司からも「いいね!」数について色々と言われてるし…。
といったところで、今回はFacebookページの「いいね!」数について、取り上げてみたいと思います。
ページへの「いいね!」は1万人以上がいいって本当?
実は、アクトゼロではいろいろなFacebookページのプランニングや運用に携わらせていただいているのですが、その中で「いいね!」数1万というのが一つのターニングポイントとなるケースが多いことが分かりました。特に、Facebookページ自体のリーチ数で、非常に特徴的な数値を見ることができるのです。
ファン数の異なるいくつかのFacebookページのインサイト情報から、ページのリーチ数(過去七日間)を取得して、同一期間内で最もリーチした値と最もリーチしなかった値を抽出し、その変動率を割り出してみました。※
どうですか?
当然ながら、リーチ数という絶対値はFacebookページのファン数に大きく関わってくるのですが、この最低リーチ数と最高リーチ数の変化が特徴的になっています。この表の一番右にあたるところですが、1万人を境にこの変動率が大幅に減っていることが分かります。
つまり、Facebookページにおけるリーチのバラつきが少なくなり、安定的にリーチするようになっています。タイムラインを通じて、多くの情報を発信したい、伝えていきたいと考える運用担当者にとっては、とても重要な指標と言えるでしょう。また、1万人と2万人といういいね!数が倍になっているにも関わらず、数値の差はあまり大きくなく、1万人を境にした変化に比べると誤差に近いように思います。
※投稿回数等、条件の近いページからデータを抽出しましたが、全く同じ条件ではないため、あくまでも傾向としての数値。
あくまでも継続的なタイムライン運用が前提
Facebookページの「いいね!」数において、1万という値が一つのターニングポイントになりそうなことが分かりました。「いいね!」数から直結するリーチ数という絶対な高い値はもちろん、その変動幅も少なく、安定的に投稿した情報を伝えるられることが大きな特徴と言えます。
ここで誤解をしていただきたくないのが、「いいね!」数さえ上がればいいというわけではないということです。
実は、リーチ数の底上げには、投稿した記事についた「いいね!」や「コメント」も連動しているのです。
Facebookページに「いいね!」しているファンが求めていない情報をいくらゴリ押ししても意味がなく、ファンの求めている投稿を行うことが非常に重要になってきます。
安定した“リーチ”によって、投稿した記事(情報)の“認知”を高め、投稿への「いいね!」や「コメント」で“拡散”を生み出す。そして、それが結果的にページ自体への“いいね!”にも繋がっていくというループが作られます。そう考えると、やはり、日々の運用の重要性は依然として高いように思います。
卵と鶏ではないですが、“いいね!”数と“リーチ”数、どちらが先というわけではなく、連携しているものであることを意識しないといけません。
そこを念頭に、 すでにFacebookページを運用されている方は、魅力的な投稿によってリーチ数を高め、1万「いいね!」を目指してみてはいかがでしょうか?
アクトゼロ/山田佳祐