いいね!やコメントはそのままに投稿を非公開にできるインスタ新機能

こんにちは、アクトゼロの山田です。
SNSは、その時に気になっていたことや置かれていた状況など、“今”を伝える投稿が多いのがひとつの特徴です。ただ、たまたま昔の投稿を見返す機会が会った時に、その時々の自分の思いなどが手に取るように分かり、何とも言えない恥ずかしい気持ちになることが結構あります。

繋がっている人からの反応がない投稿であれば、何の迷いもなく投稿を消してしまえばいいのですが、それなりに“いいね!”や“コメント”が付いていると、なんだかもったいなく思ってしまうのが人間の性…。そういった微妙な人間の気持ちを汲んだかのような機能がInstagramに追加されました。

消すのではなく「アーカイブ」

今回ご紹介するのは「アーカイブ」という新機能で、名前の通り投稿を「保存」しておけるというものです。これまでのInstagramの仕様では、投稿した後の写真を表示したくない場合には「削除」するしか方法はありませんでした。

本日、過去にシェアした投稿を非公開のスペースに保存できる「アーカイブ」機能を追加しました。 プロフィールは自分を表現する場で、その内容は時間とともに変わっていきます。アーカイブ機能を使うと、大切な瞬間を残しておきながら、より柔軟にプロフィールを作成できるようになります。 過去にシェアした投稿をアーカイブするには、各投稿の上部にある[…]をタップして[アーカイブ]を選択します。 アーカイブされた写真や動画は、自分だけが見られる専用のスペースに保存され、プロフィールの右上にあるアーカイブアイコンをタップすると確認できます。これにより、友達からの「いいね!」やコメントを残しつつ、過去の投稿を管理することができるようになります。アーカイブした投稿をもう一度プロフィールに表示するには、[プロフィールに表示]をタップすると、元の場所に表示されます。 今回のアップデートにより、プロフィール以外の場所で、いつでもアクセスできる自分専用のスペースを持てるようになりました。 アーカイブについて詳しくは、help.instagram.com をご覧ください。 今回のアップデートは、Instagramバージョン10.21以上の一部としてApple App Store(iOS)、またはGoogle Play(Android)からダウンロードできます。 Video by @yelldesign

Instagram Japanさん(@instagramjapan)がシェアした投稿 –

しかし、今回アップデートされたアーカイブを使うことで、過去の投稿を削除ではなく、自分以外には表示されないように設定できるようになりました。つまり、アーカイブされた投稿は一般には公開されず、自分だけが見える状態にできるのです。

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設定の仕方も非常に簡単で、各投稿の右上にあるメニューから「アーカイブ」を選択するのみとなっています。この操作によって投稿が非公開になり、プロフィールページ右上に新しくできた時計アイコンのアーカイブページに格納されます。

アーカイブされた投稿はアーカイブページで一覧表示され、ユーザーが任意に再表示させることもできます。再表示する際の手順も簡単で、該当する投稿の右上のメニューを開き、「プロフィールに表示」を選択すれば完了です。この操作で、自身のプロフィールページ上に投稿が復活し、再度、一般に公開されるようになります。

いいねやコメントはそのまま保存される

個人ユーザーであれば、「今見せたくないな」、「一緒に写っている人と最近仲良くないし…」といった、個人的な感覚でオンとオフをすれことになると思いますが、企業であればちょっと事情が異なるかもしれません。

例えば、新製品のティザー投稿やイベントなどのリアルタイムな投稿が一時期に集中した際などは、その内容を精査した上で取捨選択し、必要なもののみ残しておくという使い方が可能です。

そもそも、投稿を消すという形態ではないため、翌年、リリースされる季節の商品等を投稿として行う場合には、昨年はどうだったかな?といった感じに、簡単に振り替えることもできます。他にも、人事異動等で、新しい担当者にアカウントの運用を引き継いた場合でも、新担当者が前任者が行った過去の投稿を遡って参考にするといった使い方も可能です。

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そして、何より今回の機能が素晴らしいのは、いいねやコメントが消えないという点。SNSを運用する企業にとって、ユーザーから寄せられたコメントは、様々なマーケティング活動に活かされる「生の声」であり、非常に大きな財産です。投稿としては一般公開されない形態を取りながら、ユーザーからのエンゲージメントデータはそのまま保存される今回の機能は、まさに企業こそが活用するべきものと言えます。

もちろん、企業のSNSアカウントの場合、外部の運用管理ツールを使用していたり、ローカル上でのドキュメント管理をしていたりするケースが多いため、過去の投稿管理もそちらで行うといったケースも少なくないかもしれません。ただ、各投稿のいいねやコメントまで細かく保存できると言う点では、今回の「アーカイブ」はかゆいところに手が届くとても有効な機能と言えるかもしれません。

アクトゼロ / 山田