ソーシャルキャンペーンの定番、ソーシャルハブ活用って?

こんにちは、アクトゼロの山田です。
気付けば2月も後半に入り、いよいよ3月が近づいてきました。これから迎える春の時期は、企業にとって大々的なキャンペーンを実施するタイミングで、店頭で実施するようなリアルなキャンペーンはもちろん、最近ではオンラインでのキャンペーンも欠かせないものとなりました。

ここ数年はオンラインでのキャンペーンではSNSを活用したものが主流となっており、中でもソーシャルハブと言われるサービスを活用するものが定番の手法となっています。そこでキャンペーン時期に、ソーシャルハブとは何なのか、そして、その活用方法と言うのを、今一度考えてみたいと思います。

ソーシャルハブって?

TwitterやInstagramといったSNSの大きな特徴として、ただ単にユーザーが自分の事を投稿するというだけでなく、ハッシュタグという機能を用いてそのタグを使用している投稿を一覧的に閲覧できるという仕組みが挙げられます。ハッシュタグを軸にしたコミュニケーションも行われていて、同じ趣味趣向を持ったユーザー同士の会話に参加したり、事件や事故といった“今”起きているトレンドを知ることもできたりします。

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ソーシャルハブというのは、簡単に言うならば、そのハッシュタグを収集する仕組みを持ったサービスを指します。ソーシャルキャンペーンにおいて、手軽に一般ユーザーが参加できる仕組みとしてハッシュタグは不可欠で、そのハッシュタグを自在に操ることができるソーシャルハブはキャンペーンの要とも言える存在です。

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そもそも、なぜ、ソーシャルハブというサービスが必要かと言うと、各SNSが提供するAPIと呼ばれる技術的な仕様によるものです。
基本的にAPIという技術を使うことでWeb制作会社やアプリ開発会社で独自のキャンペーン機能を作ることができるのですが、InstagramだけがそのAPIの利用に制限があり、特定のパートナー企業(開発会社)のみにしか許可されていないため、このソーシャルハブを使わざるを得ないのです。逆に言うと、Twitterだけであればソーシャルハブを使わずに独自開発で問題ないということになります。ただ、昨今のInstagramの盛り上がりを考えると、キャンペーンとしては取り込んでおきたい存在であることは間違いありません。そうなると自ずとソーシャルハブを使わなけらばならないのです。

代表的なサービス

ここでソーシャルハブを提供している、代表的なサービスをご紹介しましょう。

Social-in
モニプラで有名なアライドアーキテクツ社が提供するハッシュタグを収集するサービスです。ソーシャルメディア黎明期から、SNSを絡めたキャンペーンを展開している同社が提供するサービスであることから、安定感や信頼感のあるサービスと言えます。

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公式サイト:https://www.aainc.co.jp/service/social-in/

Ownly
ハッシュタグの収集だけでなく、フォトコンテスト等の様々な機能が統合されているサービスです。収集した投稿をオウンドメディアに活用するといった仕組みが提供されるなど、キャンペーンだけに留まらない活用が可能なサービスです。

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公式サイト:https://www.ownly.jp/sns-campaign-platform

tagboard
グローバル規模で見ると、最もメジャーで定番のサービスです。元祖ソーシャルハブという安心感はもちろんのこと、収集した情報をWeb上で完結することなく、イベント会場や店頭、展示会といったリアルな場所に設置されているディスプレイへの出力も提供されています。アメリカではスポーツの試合やテレビの報道番組などでも利用されています。

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公式サイト:https://tagboard.com/

主に3つのサービスをご紹介しましたが、このほかにも色々なサービスが存在しています。それぞれに特徴があることから、価格と機能、やりたいことを考慮した上でサービスを選定することのがいいのではないかと思われます。

ソーシャルハブはあくまでも機能、重要なのは企画

以上の通り、ソーシャルハブはあくまでもハッシュタグを収集するためのサービスです。そのため、あくまでもプラットフォームに過ぎないということを、認識しておく必要があります。

そう考えると、どういった内容にするのかと言うキャンペーン企画自体が重要になってきます。ただ単なるプレゼントキャンペーンではない、ソーシャルメディアを絡める点をしっかり考慮して参加したくなるものにしなければなりません。さらに、参加者のソーシャルアカウント上でしっかりと交流や拡散を生み出すものにしなければいけません。

ソーシャルキャンペーンの場合、ただ単に高額なプレンゼントを掲げるというだけでは、参加のモチベーションを高めることはできないと考えた方がいいでしょう。プレゼントの内容で“釣る”のではなく、自らのソーシャルアカウントを使っても参加したいと思わせることが何より重要です。

例えば、Instagramを使った写真投稿キャンペーンを企画する場合、写真に撮ってもらうのは「何」か、その「何」かは誰でも撮れるものなのかどうか、そして、その「何」が自身の投稿としてフォロワーに閲覧されても大丈夫かどうか、そのあたりまで考えておかなければなりません。

キャンペーンプラットフォーム等を使ってしまうと、ついつい仕組みに引っ張られた平凡な企画内容になってしまいがちです。そうした平凡な横並びのキャンペーンにならないためにも、ソーシャルハブを活用する際にも、企画的な側面はしっかりと考えておきましょう。

アクトゼロ / 山田