こんにちは、アクトゼロの山田です。
広告クリエイティブというとデザイナーにお願いして…というのが定番の流れです。しかし、Facebook広告においては、今後、誰でも簡単にクリエイティブをテストしたり、実際に作り上げたりすることが一般的になるかもしれません。
Facebook「Creative Hub」は誰でも利用可能
以前から一部でテストされていたFacebookの「CreativeHub」が、ついに一般公開され、誰でも使えるようになりました。
これは、Facebook上において、広告がどのように表示されるのかを事前にテストできるオンラインツールで、広告用の素材を準備しておけば、簡単に広告のモックアップを作り上げることができます。
当然ながら、Facebookで展開できるいくつかの広告フォーマットに対応しているため、複数の展開を構想している場合などに、モックを作ってから比較検討することも可能です。
また、「CreativeHub」の中の面白いメニューとして、「インスピレーション」というのが用意されています。これは、その名が表す通り、広告を作るにあたって参考になる(インスピレーションを受ける)ような事例が集められており、最近のトレンドを知ることができます。
ただ、掲載されている事例は海外のものになっており、日本とは若干表現の傾向が違うため注意が必要です。あくまでも参考程度にしつつ、実際に自身のニュースフィード上に出てくるリアルな広告をベンチマークにした方が、より現実的な案を作り上げることができるかもしれません。
いずれにせよ、非常に簡単にFacebook広告のモックを作り、クリエイティブをチェックすることが可能になったことで、クリエティブ制作のスピードアップが実現され、より高速にPDCAを回せるようになったと言えます。
制作スキルに依存しないFacebook広告のクリエイティブ展開が可能に
冒頭で話した通り、広告クリエイティブの制作といえば、これまでは専門のチームや外部のパートナーと連携して作り出すのが一般的な流れでした。しかし、Facebook広告においては、オンライン上のツールを活用することで、制作の技術がない人でも、一定のレベルまでクリエイティブを形にすることができるようになったわけです。
昨今のSNSに代表されるインフィード型の広告は、いかにも売り売りの分かりやすい広告バナーで訴求するというよりは、フィードのトーンに合わせた写真を中心に、適切なコピーラインティングが添えられるのが主流となっています。
そのため、写真とライティングと言う2つの要素を準備すれば、簡単にモックを作成しプレビューできる仕組みが提供されることで、Facebook広告における広告クリエイティブの概念が大きく変わるのではないかと感じます。
前提条件として、クリエイティブ(写真イメージ)とコピーのクオリティは絶対的に必要です。クオリティの面では、これまで通り、専門的な知識を持ったチームで取り組むのがベストです。しかし、ユーザーによる活発なコミュニケーションが常に起こっているFacebook上では、クオリティだけでなく、移り変わるトレンドに対応するスピード感というのが欠かすことのできない要素となってきています。こうしたスピード感に対応するために、この「Creative hub」は重要な役割を果たすのではないかと思います。
クオリティとスピード。現在進行形で、盛り上がっているFacebook広告において、この2つのポイントにいかに向き合うのか、トレンドを捉えて柔軟に対応していくことが求められています。
アクトゼロ / 山田