夏真っ盛り!明日からは遂にリオオリンピックの開会式が始まります。果たしてメダルは何枚取れるのか!?日本選手の活躍ぶりが期待されますね。しかし、前回のロンドンオリンピックから4年。早いものです。この調子ですと、4年後の東京オリンピックもあっという間に到来するのではないでしょうか。
4年という区切りは社会の変化を見据えるのには調度良い年月のようで、様々な分野において東京オリンピックが開催される2020年の予測がなされています。デジタルマーケティング領域においても、ソーシャルメディアや各種サービスの2020年予測がいろいろ発表されています。アメリカの調査会社eMarketrの報告を中心に見てみましょう。
ソーシャルメディア
まずは世界におけるソーシャルメディア全般の利用者数の予測です。2016年の全世界でのSNS利用者数は23億4000万人と、2015年から9.2%増加する見通しです。この数は世界人口の32%にあたる数のため、現在、地球上の人々の3人に1人はSNSを利用している計算になります。
SNS利用者数は今後2020年までに、29億5000万人に達する見込みとのことです。この4年間の増加は、アジア(特に中国)・中南米・中東・アフリカ地域において、携帯電話経由のSNS利用者を中心に展開されていくと予測されています。一方で北米・ヨーロッパは飽和状態に近づきつつあり、伸び幅は小さいと予測されています。(Nearly One-Third of the World Will Use Social Networks Regularly This Year )
7月の発表によると、Twitterのユーザー数は今年2016年に2億8630万人となり、前年から10.9%増になると見込まれています。今後、成長率は緩やかに低下するものの、2020年には世界でのユーザー数は3億6880万人に達すると予測されています。(Twitter’s User Base to Grow by Double Digits This Year)
今年2016年のTwitterのネット広告の収入額は26億1000万ドルになると見込まれており、これは全世界のネット広告収入の全体から見ると1.4%、ソーシャルメディア市場に限って見ると7.9%のシェアにあたる額となります。一方でソーシャルメディア市場におけるFacebookの広告収入のシェアの見込みは67.9%と、圧倒的な割合を誇っていることが分かります。
FacebookとFacebook広告の変化
最もユーザー数の多いSNSの雄であるFacebook。今年4月時点で、2016年のユーザー数は14億3000万人に達すると見込まれています。今後も規模感は拡大の一途を続けると指摘されており、2020年には世界でのユーザー数は18億7000万人に達すると予測されています。(Facebook Continues to Grow, Steadily Adding New Revenue Streams)
また、Facebook広告の伸びも堅調で、2016年は223億7000万ドルに、来年2017年には281億7000万ドルに達すると見込んでいます。今や世界中においてFacebookはGoogleに次いでの広告媒体として存在感を強くしています。
2016年4月、Facebookオーディエンスネットワークは、2020年にモバイルディスプレイ広告全体の3分の2近く(63.2%)、総広告費にして530億ドル分がネイティブ形式に移行すると予想しています。
また、現在FacebookやInstagram上で見かけるファーストパーティアプリ内のネイティブ広告だけでなく、外部パートナーが運用・配信を行うサードパーティアプリ内のネイティブ広告が急速に成長するとも見込まれており、2020年までには年間成長率70.7%に達し、モバイル広告費全体の10.6% (89億ドル)を占めると予測されています。(2020年までにはネイティブ広告がモバイルでの主流に)
デジタルマーケティング領域は変化が激しく、10年・20年後先の予測はなかなか難しいものです。しかし、今から少し先の4年後くらいであればある程度は見通しを立たせることは可能です。2020年東京オリンピックの年、果たして2016年の予測通りの結果となっているでしょうか?それとも全く予測と異なった未来になっているのでしょうか?