みなさんは、今年の夏休みにどこにお出かけされましたか?旅行先の検討や決定の判断材料や情報収集はどうされているでしょうか。
やはり、インターネットを活用される方が多いようで、誰かが書いた旅行ブログなど、中々参考になるものも多いと感じます。
そして、やはりソーシャルメディアを活用する場面も増えてきているように思います。今回は、そういった地域情報や観光情報といった切り口でのソーシャルメディア活用を取り上げてみようと思います。
観光客招致のための「九州観光旅行情報Facebookページ」
まずは、九州エリアの観光情報発信のためのFacebookページをご紹介します。
比較的よくあるパターンで、地域の情報や観光に役立つ情報を発信するFacebookページなのですが、FacebookだけではなくPinterestも併用している点が、これまでの観光集客系ソーシャルメディア活用とは異なると言えます。
もう少し具体的に見ていきましょう。 まずは、運用しているのは「九州観光推進機構」という団体で、九州の7県と地元の民間企業によって組織されている比較的大きな組織です。Facebookページの「いいね!」数は4000人以上獲得しています。(2012年8月下旬現在)
タイムラインの投稿記事として多いのは、やはり九州各地の観光スポットの紹介やイベント・行事といった季節的なものが殆どです。
そういった投稿された記事ごとの反応を見てみると、ファンの反応に結構バラつきがあるな、というのが正直な感想です。やはり印象的な写真やそこに携わる人々に関するものについては反応がよく、素っ気ないただのテキスト投稿だけでは反応がいまいち…、という状態が見受けられます。
比較的反応が大きいという面で、写真という切り口で考えてみると、先に記したようにPinterestを併用しているのが特徴として挙げられます。Facebookページ内にも一つのコンテンツとして設置されていますし、Pinterestでもアカウントページを見ることができます。さすがに、写真に特化したコンテンツだけあって、印象的な写真が多いと思います。また、きちんとBoardごとにきちんとカテゴリ分けされており、興味があるBoardだけをフォローすることができます。
ただ、投稿記事が全般的に、いわゆる観光協会的な空気を感じずにはいられず、受け手としては少し引いて見てしまうかもしれません。
このような、受け手が感じる「壁」を取っ払う事ができれば、さらに盛り上がることは間違いないかもしれません。
地域を愛する人たちの「北海道Likers Facebookページ」
そういった九州のFacebookページを、さらに突き進めたのが「北海道Likers Facebookページ」と言えます。
こちらも北海道の情報を発信するFacebookページなのですが、投稿された記事が多くの方に「いいね!」され、シェアされています。
運営母体は、サッポロビール株式会社とネットイヤーゼロ株式会社が共同で行っています。
これからイメージされるのは、少し宣伝に寄った内容なのかな…というところなのですが、実際は全くそんなことはありません。
基本的な方針として、下記のように明言されています。
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「北海道ライカーズ」は、北海道が大好きな皆さんと一緒にその魅力を国内外に発信し、地域活性化を目指して運営しています。
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北海道が好きな人たちが一緒に作り上げ、国内外にその「愛」を発信していくという方針の通り、非常に魅力的なタイムラインになっています。ライターや編集担当といった複数人が、それぞれの視点で北海道「愛」のあふれる記事を投稿しています。
この「愛」がタイムラインから感じられ、それが多くの「いいね」に繋がっています。また、「国内外」と書いてるように、英語版も用意されていて海外への情報発信も行っています。とにかく一つ一つ投稿された記事の親近感が、大きな特徴として表れています。
愛があるからこそ広がるのがソーシャルメディア
このように地域のソーシャルメディア活用の中で必須になるのが、その土地をいかに「愛」しているかという「気持ち」であることは間違いないと思っています。
その土地が好きだから、その街が好きだから、「愛」があるからこそ、その魅力が伝わっていくと思いますし、「愛」を持つ人がいる街は、外部の人々から見た時に大きく魅力を感じるポイントであると思います。
そういった「愛」は、大きな共感として多くの人に広まっていきます。逆に「愛」のないものは全く伝わりません。
ソーシャルメディアを活用する上で、そういった「愛」をどんどん発信していくことで、魅力あるコミュニケーションを生み出していきましょう。