インドネシアのネットユーザーはYahoo!好き!?

人口が世界第4位の2億3000万人を擁し、高い経済成長率から内需消費の増大が見込めるところから、日系企業からも進出先として熱い眼差しを受けている国、インドネシア。ソーシャルメディアの側面から見てみても、facebook ユーザー数がアメリカ・ブラジル・インドに次ぐ世界第4位の約4200万人(日本がおよそ1000万人なので、およそ4倍)と、facebook人気が高い国としても注目されています。

ここのところ当社というよりも、私自身インドネシアとご縁があり、公私に渡ってインドネシアの皆さんと触れ合う機会が多く、いくつかレポートを書かせて頂きました。

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今日は、そんな業界的にも興味深いインドネシアのネットユーザーに関する話題をお送りします。

インドネシア人向け懸賞キャンペーンを実施

実は、当社のひとつの実験として、インドネシア人向けに懸賞キャンペーンを実施しました。facebookページを設け、完全に現地の言語(インドネシア語)によって情報発信を行うことで、インドネシア人に対して当事者感を感じさせるキャンペーンとして演出し、多数のファンを獲得。その後、LPに誘導して懸賞キャンペーンに応募させるというフローで行いました。

詳しい内容につきましては、まだ実験中ですので、追々ご報告しようと思いますが、インドネシア人はこうしたキャンペーンが好きな国民性と、webでの懸賞キャンペーンというものがあまり行われていない事情、そして元来のfacebook好きという特性によって、数千人のfacebookページのファンの獲得だけでなく、多くのメッセージを書き込んで頂け、盛況のうちにキャンペーンを終えることができました。最終的には、275人もの方からの懸賞応募を頂き、様々なデータを集めることができました。

 メールアドレスに規則性が・・・

応募者の年齢や居住地などだけでなく、年収や興味のある分野など、いろいろ興味深いデータが集まりました。その中でも特徴的だったのが、応募者のメールアドレスのドメインでした。ざっとCSVデータを眺めていると「yahoo」の文字が非常に目につくのです。

以下のグラフは、今回の応募者275人のメールアドレスをドメイン別に集計したものです。

 ymail.comと、rocketmail.comは、どちらもYahooメールのドメインの種類です。(参考:Yahoo!メール、新ドメイン「ymail.com」と「rocketmail.com」が利用可能に)つまり、全応募者のなんと4分の3はYahooメールによる応募だったのです。

懸賞の応募だから、SPAM対策等でフリーメールから応募しているという事情もあるのかもしれませんが、住所・電話番号といった、メールアドレス以上の個人情報もきちんと記入されていることを考えると、全員がそうした事情とは考えづらいと思います。それにしても、一般企業co.idからのメールが一本も無かったのは不思議なところです。

そういえば、インドネシア人の友人が私にメールを送ってくれる時は、会社からのメールアドレスだったり、yahoo.comだったりとまちまちですし、ケースバイケースでメールアドレスを使い分けているのでしょうか?今後、この辺りの事情についても調べてみたいと考えています。

Photo by Yang Gundul