Twitter、140文字を廃止する!? ~最大1万文字までのつぶやきが可能になる!?

明けましておめでとうございます。Twitterは情報収集ツールとして使っているアクトゼロの高寺です。

140文字までの短い文章を投稿できるSNSとして、日本では圧倒的な支持を集めるTwitter。企業のプロモーションはもとより、東日本大震災を契機にますます政府や公共団体も活用しており、もはや公共インフラといった印象もあります。

そんなTwitterに、最大の特徴である「140文字まで」という制限が撤廃される動きがあるようです。関係者からのリークからなされた報道に対し、TwitterのCEOであるジャック・ドーシー氏は自身のTwitterでそれを認めています。

「Twitterを140文字の制限を前提に設計したわけではなく、160字までのSMSに合わせたもの」「ユーザーの動向を見ていると、長文のスクリーンショット画像を添付してツイートしている」「もし、この画像がテキストだったらば検索できたりと、より有用である」などと、自身も長文テキストを画像添付した形でコメントしています。

この制限撤廃、「Beyond 140」(140超え)は、最大1万文字までとなるとか。(techcrunch Twitter、ツイートの最大文字数を1万文字に変更か

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本国では2006年7月に、日本では2008年4月に日本語版が利用できるようになったTwitter。それまでの主流だったブログに対して、140文字という手軽さがユーザーにとって新しい形での情報発信の手法として支持され、気軽に”つぶやく”という文化を定着させてきました。日本での人気の裏には、古くから俳句や短歌といった短文の中にメッセージを込める文化が根付いているため、という意見があります。実際、日本ではFacebookと並び、1・2を争うユーザー数を誇っています。

しかし、グローバルに視野を広げると、他のSNSサービスと比べ、その人気はそう高いものではありません。英ロンドンに本社を置くソーシャルメディア・コンサルティング企業「We Are Social」から、最新の調査報告「Digital, Social & Mobile in 2015」によると、ソーシャルメディアのサービス毎のアクティブユーザーの数では、Facebookや中国系SNS・Google+・INSTAGRAMなどに次いで、10位に位置しており、数自体も大幅な差が付けられています。(参照:2015年・最新の統計情報から見る、世界のネット・SNSの利用状況

サービスのローンチから10年。多様なSNSが誕生し、ユーザーの様々な使い方がなされている状況で、もしかしたらTwitterは曲がり角に立っているのかもしれません。

それに対し、昨年はVineの普及だったり、「ふぁぼ(星マーク)」が「いいね(ハートマーク)」への変更などと、いくつかサービスの改変がされ、サービス自体にテコ入れを行ったように見受けられます。果たして、140文字の制限を開放して1万文字になることで、ユーザーのTwitter利用がどのように変わり、サービスの支持がどのように改善されていくのか、それとも廃れていくのか。2016年はTwitterの動きにも注目ですね。

Photo by Chris Piascik Jennie