Google Analytics ”超” 基礎講座3「続・お客様を知る」

こんにちは。アクトゼロ田中です。
前回の第2回講座「お客様を知る」ではご紹介しきれなかったものを今回ご紹介させていただきます。(シリーズはこちら!)お客様を知ることで、サイトをどのように改善していけばよいのか?ということが明確になってきます。さぁ、お客様を丸裸に(?!)してみましょう。

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新規とリピーター

20151201-3「ユーザー > 行動 > 新規とリピーター」とクリックしていくと、上図のようになります。かつ、上図内の円グラフマークをクリックすると、下記のような円グラフも表示可能です。新規でこのサイトを訪れたユーザーと2回以上訪れているユーザーを分けて見ることができます。また、下図で「セッション」と書かれたプルダウン部分を変更することで指標を変更することができます。ぜひトライしてみてくださいね。20151201-4

モバイル

20151201-5「ユーザー > モバイル > サマリー」とクリックしていくと、上図のようになります。ここでデスクトップ(パソコン)、モバイル(スマホ)、タブレットのセッション数などを知ることができます。「新規とリピーター」同様、右上の円グラフマークをクリックすることで 各デバイス(端末)の割合を簡単に知ることができます。

コホート分析

20151201-6続いては「コホート分析」です。2015年12月現在ではベータ版として追加されています。このコホート分析は『最初にページを見た日から何日後に接触があったか?』を知ることができる機能です。(ベータ版ですので、一部のユーザーだけ試せるようになっているようです。表示されていない方、正式表示されるまで今しばらくお待ち下さい!)
「どういうこと?」となってしまう方。ごもっともです。。。ちょっとわかりにくいので、例を出して解説します。
上図は「ユーザー > コホート分析」とクリックしたデフォルトの図です。この画面では『11月30日(昨日)から過去7日間でのユーザー維持数』がわかります。つまり、最初にこのサイトに来てから、同じ人が何日後に訪れたか?ということです。もちろんリピーターにならない方もいらっしゃるので、パーセンテージは低めだと思います。このコホート分析は主にECサイトや問合せを募集しているサイトなどで有効です。何回接触した方が度のタイミングで購入や実際の問合せに至っているのか?を見ることができるからです。 具体的な数値をぼかしており恐縮ですが、上図では濃い青色になっている部分がより数値が高いものを表しています。「2015/11/28に訪れた人が1日~2日目にまた来ている」「2015/11/26に訪れた人は1日目、4日目にまた来ている」というように読み解けます。上図を見ると、「第1日」は比較的青色が濃いので「連続して翌日も見る傾向が高い」となります。
上図では、7日目までを表示していますが、過去30日まで見ることができます。また、「指標」のプルダウンを「目標の完了数」にすることで、自身で設定している目標(アナリティクス設定から行えます)を指標にすることもできます。これらを詳細に見ていくことで、『どんなタイミングで接触すべきなのか?』を知ることができます。このコホート分析に関しては、少々難しいので正式版になりましたらまた詳しくご紹介できればと思います。

ベンチマーク

20151201-0720151201-7このベンチマークですが、かなりすごい機能です。「同業他社との比較ができる」のです!これは以前では考えられなかった比較です。「ユーザー>ベンチマーク>チャネル」をクリックすると、図のようになります。上部分の左上にある「業界」が現在このサイトで設定している業種です。こちらは「アナリティクス設定>プロパティ>プロパティ設定」から必ず設定しているはずです。この設定をしている他サイトの情報を見ることができてしまうわけです。すごいですね。そしてその同業他社と比べた折れ線グラフが上図です。若干ですが上回っているようです。一安心です。しかし、その下の図で見ると安心していられないことがわかります。赤いセルが多いのは、同業他社より下回っている項目を表しています。デフォルトの画面では集客元を表しています。「Organic Search(自然検索)」では他社より上回っているが、それ以外は下回っている、ということがわかりました。他社は「Email」や「Paid Search(リスティング広告)」で集客しているのか、もっと広告した方がいいな!など課題を見つけることができますね。また、「ユーザー>ベンチマーク>地域」や「デバイス」でも同じように比較することができます。

今回のまとめ

今回は前回の第2回講座「お客様を知る」よりもちょっと踏み込んだ指標に関してご紹介しました。ちょっと難しかったかもしれません。お客様を知ることでサイトの課題が浮き彫りになりますし、何よりインターネットの向こう側にいるお客様の情報を掴むことは、どんなビジネスにおいても重要ですよね。それを把握できることは、かなりの価値があります。これを有効活用しない手はありません。
ちなみに、各指標を表示した際の右上に出てくる円グラフマークの隣には棒グラフなどがあります。それぞれ「データ(表)」「円グラフ(割合)」「棒グラフ(指標)」「サイト平均と比較」「ピボット」となります。こちらも必要に応じてとても役に立ちますので、ぜひ活用してみてください。

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アクトゼロ田中