Twitterでセルフサービス型広告がスタート!中小企業でも手軽に出稿が可能に

こんにちは、アクトゼロの山田です。
インターネット広告の出稿を検討している場合、手軽に自身で出稿できる広告サービスと、取扱代理店を通さなければ出稿できないサービスに大きく分けられます。
GoogleアドワーズやFacebook等は前者で、少額から始めることができることから多くの個人事業の方や中小企業が多く活用しています。しかし、後者は代理店を通すというハードルの高さや最低出稿金額が設定されてることが多いため、比較的大きな企業でないと活用が難しい側面があります。

CUDW3kgUcAACh-g.png largeそんな中、Twitter広告は長らく広告代理店を経由する出稿形態取られていましたが、ついにユーザー自身で出稿できる「セルフサービス型広告」がリリースされ、誰でも気軽にTwitter広告が出稿できるようになりました。ちなみに、セルフサービス型という面では、Yahoo!プロモーション経由でのTwitter広告の出稿は以前からできたものの、Twitterサービス上からの出稿は今回が初になります。Twitterオフィシャルのセルフサービス型広告がリリースされたことで、マーケティング領域でFacebookに押され気味だったTwitterが、再び注目を集める可能性がでてきたと言えます。

自らのアカウントから出稿が可能に

002今回リリースされたセルフサービス型の広告出稿は、Twitterアカウントを持っていれば誰でも簡単に始められます。
すでにログイン状態でアカウントメニューを開くと「Twitter広告」という項目が出来ていますので、そこから始めることができます。初回はアカウントの請求情報(クレジットカードの登録)などがありますが、それが済めばすぐに出稿の設定が行えます。

003Twitter広告の設定は「目的」の選択から始まります。このあたりはFacebook広告と同様の流れと言えます。フォロワーの獲得やリツイートなどのエンゲージメントの獲得といったTwitterならではのものから、サイトクリックやコンバージョンといった実際の成果を期待したメニューも並んでいます。ベータ版とはなっているものの動画の宣伝や定番のアプリインストールに至るまで、Facebook広告に近いメニューのラインナップになっている印象を受けます。

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目的を決定すると後は予算や配信日時を入力して、広告のクリエイティブ(広告文と写真等)を入稿すると設定完了になります。
各項目が分かりやすく説明されており、入力や選択に迷うことなく、最後までサクサクと進むことができました。このTwitter広告は低額から出稿できるようになっているため、まずはどんなものか試してみる…というのも十分に“あり”だと思います。

中小企業、小売店舗など、広告主の裾野拡大が期待される

セルフサービス型の良いところは、広告を出稿できる仕組み(管理画面など)を準備しておけば、広告主が自ら設定し出稿を行うことができるところです。また、出稿の受付窓口や担当者の設置、そして、入稿や設定を行うスタッフ等々、システム化し広告主に委ねることで、これらの人的なリソースを最低限に抑えることができるのです。当然セルフサービスにするシステムの構築には人もお金も掛かりますが…。運用の面でのコストは少なく済みます。逆に、セルフサービス型ではないサービスの多くは、そのコストを考慮して「最低出稿金額」を設定しています。この金額は比較的高めに設定されているため、広告を出稿できる企業はある程度限られてしまいます。

また、セルフサービス型では出稿金額の大小でシステムの利用コストが変わるわけではないため、少額だったとしても多くの広告主に利用してもらいその裾野が広がる方が、結果として大きな収益に繋がります。広告主側の視点では気軽に出稿できるメリットが、サービス提供側(媒体側)としては、出稿者が増えることによる広告収入が拡大するというメリットがあるのです。

ただ一点、ネガティブな面を挙げるとしたら、広告主が増えることによる「広告(クリエイティブ)の質が低下」することだと考えられます。これまで一定の質を保っていたタイムライン上の広告の質が低下することで、ユーザーが離れていくことはなくはないと思います。収益の拡大を狙いながら、ユーザーの視点を忘れないというのは、ある意味、サービス提供者の腕の見せ所なのかもしれません。

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アクトゼロ / 山田