Facebookにもテレビみたいなゴールデンタイムがある?

こんにちは、アクトゼロの山田です。

インターネットの何よりのメリットは能動的に情報収集を行ったり、コンテンツを好きな時に楽しめたりするという、行動がユーザーに委ねられているという点です。
タイムテーブルが決まっていてそれに合わせて視聴するスタイルのテレビとは大きく異なるわけですが、実は同じような側面もあるのです。

テレビで最も視聴者が多い時間帯をゴールデンタイムと呼んだりしますが、インターネットのサービスも利用者が多い時間帯、すなわちゴールデンタイムが存在します。
そのゴールデンタイムを簡単に見つけることができるのがFacebookで、企業が情報発信を行う際に非常に重要なポイントとなるのです。

Facebookページのゴールデンタイムを見つける

実はFacebookの中にそのゴールデンタイムを見つけるメニューがすでに用意されています。Facebookページのインサイトメニュー内「投稿」カテゴリーにある「ファンがオンラインの時間帯」です。ここでは曜日と1日(24時間)という2軸で、直近一週間分のデータが表示されています。
ただ、これはFacebok全体のユーザーのデータではなく、該当するFacebookページに「いいね!」しているファンがオンライン時間に限られているものです。すなわち、各ページごとにその内容が異なるという事です。

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では実際に、アクトゼロのインサイト画面を参考にご紹介します。

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まずは、曜日ごとの推移から。このイメージから受ける印象では、曜日ごとの差異はほとんど読み取ることはできません。
上記イメージではぼかされていますが、グラフの上に数字が表示されていますので、具体的な数字はそちらで把握することができます。

次に、ファンがオンラインの時間を1時間ごとに数値化し、24時間の推移を表したグラフを見てみましょう。最も左、夜中の0時をスタートし、真ん中が正午、そして、夕方から夜に繋がっていきます。見て分かる通り、これはさすがに時間帯によって大きな変化を見ることができます。

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24時間の動きを読み取っていくと、0時から明け方に掛けては、オンラインのユーザーが急激に減っていきます。その減少も午前4時に底を打ち、徐々にオンラインのユーザーが増えていっています。そして、午前9時に一回目のピークを迎え、正午にオンラインのユーザーが最も多くなっています。そこからは緩やかな上下を繰り返し、17~18時に再びピークを迎え、21時までほぼ横ばい。そこから、徐々に減少し、23時を境に急激に減少し始め0時からの流れに繋がっていきます。

ここから読み取れるのは、恐らく会社勤め等をされている社会人、もしくは学生が多いと考えられます。その理由としては、朝の通勤通学の時間に閲覧が増えている、そして、お昼休みの時間帯、そして帰宅時間帯にも閲覧が増えているという生活の流れが読み取れるからです。それ以外の落ち込んでいる時間は、仕事中、授業中、もしくは就寝中と考えることが可能です。さらに、インサイトで見れるファンの年齢性別を考慮すると、学生なのか社会人なのか、どちらが多いのか容易に想像ができます。

投稿の内容と時間をきちんと考える

以上のデータを参考にすると、このFacebookページのゴールデンタイムは、曜日に関わらずお昼の「12時」であることが分かります。
また、データ上そこまで大きな差がないことから、朝の9時、そして17時~21時もゴールデンタイムに準じる時間帯であると位置づけられます。

ゴールデンタイムが判明すると、自ずと投稿に適した時間帯も見えてきます。最もオンラインのユーザーが多い時間帯を狙えばいいわけですから、朝、お昼、そして夕方が適していると考えることができます。
ニュースフィードの流れは中々早く、数時間前の投稿だったとしても、比較的下位に沈んでしまいます。なるべく上位に表示し接触をするためにも多くのユーザーがオンラインの時間帯が狙い目ということになります。

ちなみに、ニュースフィードのハイライト表示など、上位に投稿を表示させるためには、エッジランクと呼ばれるFacebookページのスコアが大きく関連しています。ただ、ハイライトでの上位表示から漏れてしまったとしても、なるべく上位で接触するためには、ファンがオンラインの時間を考慮することが重要なポイントになります。そして、その時間帯を意識したコンテンツを投稿することで、より多くのエンゲージメントを獲得することも可能です。社会人の通勤時やお昼休みの時間帯、そして帰宅時や夜の在宅時を意識した投稿内容を取り入れることで、これまでの投稿と比較して違った反応を得られることも十分に考えられます。

このゴールデンタイムは、Facebookページごとに違います。まずは自社ページのゴールデンタイムを見つけるところから始めてみませんか?

アクトゼロ / 山田