こんにちは。アクトゼロの田中です。
ネットショッピングが一般的になったり、WEBが生活の一部になってから、「入力フォーム」は見慣れた存在になりました。でも、入力フォームを埋めるのって結構めんどくさく感じたりしませんか?
よく利用するショッピングサイトであれば、ワンクリックで購入できたり、と入力を省けることが多いですが、初回の入力は結構めんどうです。
何かのサービスの申し込みフォームだったらなおさらです。「特に必要じゃないし」と思われてしまったら、申込みをしてくれません。
そうなんです。「入力フォーム」の大前提は、、、
お客様も「めんどくさい!」と思っている
ということです。これを認識して入力フォームを作る必要があります。ではその具体的なポイントをまとめてみましたので、お付き合いください。
『会員ID=メールアドレス』にすべし
少々古めなフォームにはまだご健在かもしれませんが、最近見かけなくなってきた独自会員IDをつけるサイト。これは良くありません。
システム的に難しい、改修に費用がかかる、などなど問題はあると思います。
しかし、メールアドレスは忘れづらいので、可能な限り「このサイトだけで使うもの」はなくした方がユーザビリティは高いです。これが一番めんどうですし、お客さまにとっては不要なものなのです。
「必須項目」は必要最低限に
ネットショッピングの場合は、住所などを入力しないと商品が届かないため、住所や電話番号は必須になりますが、それ以外のフォームにも住所などを必須にしていませんか?もちろん、ビジネスの心情としては「可能な限り多くの情報を取りたい!」と思ってしまうかもしれませんが、これぐっと堪える必要があります。
ビジネスでの申込みでしたら、会社名だけでも取得できれば、検索で住所はヒットするはずです。手間を惜しまないだけで、コンバージョン率は上がるはずです。
プルダウンはやめましょう
制限のある選択肢を選んでいただくものの定番としてあるのが、下記3つです。
・プルダウン
・ラジオボタン
・チェックボックス
この中で、パッと見て全部が見わたせるのは、「プルダウン以外」ですね。そうなんです。プルダウンは選択肢が多い時に1つ以外を隠せるので、デザインがすっきりします。そのため多用してしまっているかもしれません。しかし、クリック数が必然的に増えますし、全体が見渡せないため、めんどくさい度が上がってしまいます。
それは生年月日も同様で、数字を入力する欄だけの方がよろしいかと思います。その場合は、マウスカーソルを合わせると、数字が入力できるように入力システムが自動で変更されるような仕組み(<input type>で制限するなど)にしてあげると親切です。特にPC操作に不慣れな方だと、数字に切り替えるのも一苦労だったりしますので。
「1項目=1セル」
良く見かけるのは下の図で左側のように、姓名などが分かれているフォームです。PC操作に慣れている方は「Tab」などを使用してサクサク入力を進めていくのですが、これが不慣れな方になると苦痛です。
郵便番号はハイフン有りでも無しでも検索できるようにしておいたり、電話番号に関して言えば、ハイフンはかけるときに不要ですので、問題ないはずです。もしシステム的にDBに入れる際必要、ということであれば手動で入れるなどすれば良い事です。
どうしてもフォームが長くなってしまったら、分割せよ
もちろん、フォームの項目が少ないことが一番良い状態ですが、どうしても長くなってしまったら、ページを分ける事をオススメします。
項目を埋めていって、「入力制限文字が使用されています」などでエラーになって、イライラした経験はございませんか?ページを分けて、項目を順次こなしていく、という形を取ることで、修正にかかる精神的ダメージも軽減されると思います。
特にスマートフォンの場合は1ページの項目を少なくして分けることで、この効果がより一層でてきます。スマホは画面が小さいですから、フォームの全体が確認しづらいため入力にかかるパワーがPCより高いためです。
「フォーム入力」に集中させる & 同ページ内フォーム
フォームページからの離脱はとっても悔しいです。そのために、前述したようなフォーム自体の改善を行っていくのですが、それ以外にも改善要素はあります。
よくありがちなのが、ヘッダやメニューは固定でフォームページが他ページと同じデザインになっている事です。もちろん、このヘッダなどはサイト内を回遊させるためにとっても重要な役割を果たしますが、フォームまでたどり着いたお客様に関しては他ページに逃したくないというのが心情です。そのため(デザイン的に調整は必要ですが)グローバルナビゲーションなど全て取り払ってフォームのみにするのが有効です。これには限度とデザイン的な問題があるので、注意を払って行うことをオススメします。
また、LP内にフォームがあるのもコンバージョンを高める施策の一つです。LPを読み進めていき、「お申込ボタン」があるよりも、そこで入力できてしまった方が楽、という形です。ただし、この方法を使用すると、フォームまでたどり着いたユーザーの数などをAnalyticsで分析しづらいところが難点です。この場合は、ヒートマップツールなどを利用してフォーム離脱率を見極めるしかありません。
今回はザックリと「入力フォーム」に関して書いていきましたが、重要なのはABテストなどを行い、より改善していく事です。業種によって、商品によって、細かく違いが出てきますので、一概には言えないというのが正直な部分です。ただし、『お客様目線』を合言葉にフォームを作っていけば、きっと良いフォームができると思います。