アクトゼロの藤村です。木曜日のプランナーズブログをお送りします。
今月22日、NTTコム オンライン・マーケティング・ソリューション株式会社と株式会社ループス・コミュニケーションズが、企業のソーシャルメディア活用状況に関する調査結果を公表しました。
Facebookのアカウント所有率は8割超。今、運用担当者が直面している課題とは?
自社で公式アカウントを所有しているソーシャルメディア_時系列別(複数回答)
上図は、企業のソーシャルメディア活用状況を、時系列別にグラフ化したもの。
やはりずば抜けて所有率の高いメディアはFacebookで、所有率は遂に80%を越えました。
2013年に大きくシェアを伸ばして以降も、安定して数字を向上させています。
ソーシャルメディア活用上の課題(一部抜粋)_時系列別(複数回答)
インサイトの解析やポストのライティング、ファンとのコミュニケーションなど、継続したアカウントの運用には、相応のコストが発生します。
活用上の課題に焦点をあてた調査では、ソーシャルメディアの実質的貢献が数字として見えづらい「営業効果の実感」や、それに伴った人材確保の困窮が継続して上位にあがっていますが、今年に入って新たに「投稿のネタが無い」という項目が3位に浮上。
運用担当者の苦心が、数字としてじわじわと表れ始めた様子が見えてきます。
ファン獲得数をKPIとした“成長期”を終え、今“成熟期”まっただ中。
企業アカウントは次のステージへ。
2010年頃から各企業でのアカウント取得が一斉に始まったFacebook。
より多くのユーザーに情報を届けるため、ファン獲得のための広告施策やキャンペーンなどが、これまで活発に行われてきました。
アクティブユーザー数の爆増が安定化し、ファン数を競う成長期を終え、企業アカウントは「発信するコンテンツの質」が求められる、次のフェーズへと移行しつつあることがわかります。
先日発表された「ニュースフィード管理ツール」は、これらの流れを決定づける、更なる追い風となりました。
エッジランクとは異なる「ファンの直接評価」で、よりシビアになるランク競争に勝つためには、戦略的なアカウントのテーマ設定と、ポストのクオリティ向上が必要です。
これまで一般的に行われてきた獲得広告やキャンペーンなどのショット施策では、今後ますます成果が見えづらくなってくるでしょう。
せっかく開設したFacebookアカウントを、より有効活用していくために。
このタイミングで、ソーシャルメディアで出来ること、目指すことを今一度整理し、まずは「効果測定の基準」と「目標設定」、「発信するテーマ」の見直しなどからはじめていきましょう。
本エントリーで使用したデータは、下記調査結果より引用しています。
プレスリリース