ソーシャルメディアの運用、例えばtwitterのアカウント運用や、facebookページの運用を行っていると、当然、定期的に情報発信していく必要があります。発信するからには、なるべく多くの人からリツイートされたり、いいね!を受けることができるコンテンツを提供したいと思うのは、運用担当者であれば誰しもが思うことでしょう。特に、近年ではコンテンツマーケティング等が注目されており、SNS上で発信するコンテンツでも、その”質”が問われています。
多くの反応を受けるためにもう一つ重要なポイントが、情報を投稿するタイミングはいつ頃が良いのか、ということが挙げられると思います。そのためには情報を届けたいターゲットが集まるSNSの選定が必要で、ソーシャルメディア毎の特性やユーザー層の把握が大切になってきます。
学生や主婦に比べ、会社員は「Facebook」をよく利用している傾向
株式会社ジャストシステムが行った、スマートフォン利用者(10代~50代の男女561名)に対して実施した「利用シーン別×属性別アプリ利用実態調査」では、ユーザーを「学生」「会社員」「主婦」に分類し、カテゴリーごとのSNS・エンタメ系コンテンツの利用状況を、曜日別や一日の時間別で比較しています。
いずれの日の時間帯、属性においても「LINE」の利用率が最も高い結果となっており、特に「学生」は就寝前のLINE利用率が高く、休前日の就寝前においては68.1%が利用していると報告されています。学生がよく利用しているアプリ、2トップは「LINE」「Twitter」となっています。
学生や社会人に比べ、主婦はEC・フリマ・オークションアプリを利用する傾向が見られ、会社員が平日の通勤時間帯によく利用しているアプリは「LINE」(28.9%)、次いで「Twitter」(16.4%)、「Facebook」(13.8%)。また、会社員は、学生や主婦よりもFacebookをよく利用している傾向が分かったと報告されています。(参考:http://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000112.000007597.html)
アプリマーケティング研究所の女子高生に行ったアンケート結果でも、LINEを使っている割合が最も高く、Facebookに関しては最も低い結果となっています。Facebookは女子高生にとっては、「大人がつかう日記」といった印象があると報告されています。
ツイッターは朝、フェイスブックは午後2-4時に投稿がベスト
webやSNSのアクセス解析を行う株式会社ユーザーローカルの「ネットニュース記事の配信時刻とソーシャルメディアの反響調査」によると、Twitterでは、朝5時前後に配信した記事が話題になりやすく、Facebookでは、午後2~4時ごろに配信した記事が話題になりやすい傾向があると報告しています。(以下のグラフはいずれも「ネットニュース記事の配信時刻とソーシャルメディアの反響調査」より)
まず、国内100サイトで、記事の投稿が行われる時間について見てみると、お昼前の11時・夕方17時前後が多い傾向となっています。ランチタイム・帰宅時間帯といった、比較的SNSに接触しやすい時間帯を狙っているのでしょう
しかし、それらの記事が拡散したかどうかを追ってみると、ランチタイム・帰宅時間帯ではあまり拡散されることはなく、Twitterで拡散されやすいのは朝5時台に配信された記事で、Facebookでは午後2~4時ごろに配信した記事にいいね!やシェアされやすい傾向があると報告されています。
Facebookにおいて媒体のジャンルによって反響しやすい時間帯の差を見てみると、女性向けの媒体だと19時前後に配信すると反響が大きく、ビジネス系の媒体だと早朝5時前後の記事の反響が大きい傾向になっていると報告されています。ビジネス系・女性向けともに、ピーク時には一日平均の約2.5倍もの拡散数に達していることが分かります。
以上のように、記事の投稿時間と拡散しやすさには関係があり、コンテンツの内容だったり、対象者によって設計する必要がありそうです。
本ブログでも、これまでランチタイムの拡散を狙って、出来る限りお昼前の投稿を心がけていたのですが、当社でも再調整が必要なのかもしれません。
Photo by Sean MacEntee