先月あたりから、複数の友人から立て続けにFacebookについての質問がメールで届きました。
中には、すでにFacebook上で繋がってる友人もいたので、その理由を聞いてみると、どうやらご両親のアカウント登録を手伝っているとのこと…。
その時は、なるほど~という程度に受け流していました。
同じ時期にまた、別の知人からもご両親がFacebookを始めたと聞いたこともあり、せっかくなので、その活用方法を尋ねてみると、メッセージ機能を使って日ごろの連絡を取り合うのだそうです。
また、両親が定期的に近況をアップデートすることで、安否の確認(ちょっと大げさな表現ですが…)にもなると考えているようでした。
個人での推測の域を出ないのですが、話を聞いている限りでは、スマートフォンの購入がひとつの理由にも挙げられるのではないかと思っています。今回の方々は、携帯電話はずっとドコモのmovaを利用していたようで、この春のサービス終了に伴ってスマートフォンに機種を変更したそうです。
その中で、連絡を取り合う手段として、SNSの活用(今回はFacebook)という話が出てきたようです。
始めはアレルギーというか、苦手意識が先行してしまうらしいのですが、使う機能を絞って重点的に覚えて慣れることができれば、タッチパネルで直感的に操作する方が、マウスとキーボードよりも使いやすいのかもしれませんね。
実際の年齢分布の比較
このように、周囲でのFacebookユーザーの年齢層が、なんとなく上がってきているのを薄々感じているのですが、実際のところ数値としての変化はあるのでしょうか?
ちょうど一年前の2011年5月のデータが手元にありましたので、現在(2012年4月)のデータと比べてみることにしました。
こちらは、広告ツールから算出したFacebook利用者数を年代別に表わしたものです。上が2011年5月(1年前)のデータで、下のデータは2012年4月(現在)のものになります。
まず、全体のユーザー数として「350万人」から「830万人」と、倍以上になっているところに驚かされます。ひと月あたり、40万人の新規ユーザー獲得のペースです。
そして、年齢別に見てみると「21~30歳」の年代が、「2011年5月」も「現在」もメインのユーザー層になっており、割合的にも大きな変化はありません。
しかし、それぞれの年代を前回と比較してみた時に、2つの特徴が表れてきました。
ーーーーー
・「13~20歳」では、ユーザーの割合が大幅に落ち込んでいる。
・「51歳~」は増加し、そのほかの層でも「13~20歳」で大幅に減った分、全般的に割合が増加している。
ーーーーー
つまり…
「若年層(13~20歳)の利用が減り、高齢層の利用が多くなった。」
ということが言えそうです。
あくまで、ユーザーの絶対数ではなく、全ユーザーに占める年代別の割合ということになります。
ちなみに、現在の51歳~の内訳は、「51~60歳」は520,180人 で、「61歳~」が235,200人となっており、三分の一が61歳以上という数字になっています。
最後に、見やすいようにグラフにしてみました。
「1」が2011年5月(1年前)のデータで、「2」のデータは2012年4月(現在)のものになります。
昨年はほぼ半分の割合だった「31歳~」がジワジワとその割合を増やし、現在は過半数を超えるまでに増加しています。
ソーシャルメディアは若者だけのメディアじゃない!
ちょっと大げさな表現ですが、ソーシャルメディアはもう若者だけのメディアではなくなりました。実際、友達との連絡方法であったり、ビジネスの情報収集であったり、年齢を問わず多くの方に使われています。
もちろん、今回はFacebookに限ってみてみたわけですが、中々面白い傾向が数字として読み取れたと思います。
ただ、かと言って自分の両親とFacebookで友達になりたいかというと、それはちょっと考えてしまいますね…。