こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。
Facebookをご利用の方はすでに気付いていると思うのですが、Facebookというサービスに関連するアプリが非常に多くリリースされています。
一般の方に馴染みがあるもので行くと、メッセンジャーの機能が本アプリから切り離されて「Messanger」という単体のアプリになりました。
企業や団体のページ管理者向けには「ページマネージャー」というページ管理用のアプリ、そして、「Facebook Groups」というグループ機能も別アプリ化されています。
日本のApp Store(アップル)でのFacebook社のアプリを数えてみると実に10以上のアプリが存在していました。
アプリ一覧を眺めている中、色々と見たこともないようなアプリちょっと色が違う「F」マークが付いたアイコンがあることに気づくはずです。
このちょっと色が濃いアイコンのものが、今回ご紹介するアプリです。
Facebook Mentions
そのアプリの名は「Facebook Mentions」と言い、名前だけでは何をするものかはちょっと分からないかもしれません。
実は、有名人・著名人などのためだけに作られたFacebookアプリで、特定の人だけが使えるものなのです。
有名人・著名人の定義ですが、「認証済みページを持っている人」ということが書かれているため、“自称有名人”や“ファン数が多い”といっただけでは利用できません。Facebookから公式に認定されないと利用することができないわけです。
オフィシャルの情報では、以下のように紹介されています。
芸能人やスポーツ選手、ミュージシャンなどの著名人がファンや他の著名人と交流したり、気になるコンテンツをチェックできます。
では、このアプリで何ができるのかと言うと、まずは当たり前ですがポストの管理ができます。
写真やテキストでのアップデートですが、標準アプリと異なるのはデフォルトでTwitterやInstagramへの投稿もサポートしているとことです。
同じ内容をTwitterに投稿したり、写真をInstagramに公開したり、このアプリ上から直接行うことができます。
そして、ポストに絡む特徴的な機能と言えば、ライブでQ&Aを行える点が挙げられます。
Facebookのマーク・ザッカーバーグ氏も“生”で行っていましたが、有名人に質問してそれに答えてもらえるという最近流行りのイベントをFacebook上で実現することができ、ダイレクトな交流機能となっています。
その他にも、自身のことが言及されている記事を集約してみることができたり、その内容に関してコメントをったりできます。
通常のページアプリと異なる点があるとすると、こういったコミュニケーションを活発にする機能が盛り込まれているところです。
あくまでもSNSとして使ってもらうことを主眼に、忙しい人と考えられる有名人たち向けに、コミュニケーションを助ける機能が手厚く用意されているのが特徴と言えます。
これを読んでいる方の中で、認証済みマークのページをお持ちの著名人の方がいらっしゃれば、すぐにこのアプリを使い始めることができます。
利用者ごとに最適化されるアプリ戦略
他のサービスであれば、複数のアプリをリリースすることで、ユーザーを分散化させるのは適切ではないと判断するのが一般的だと思われます。
しかし、Facebookの場合はあえて分散することで、特定の機能に特化し、ユーザービリティーを向上させる方向に進んでいます。
Facebookはユーザー数の面では、14億人という巨大なサービスとなっており、もはやユーザーを集中してさらに増やすという方向ではなく、いかに利便性を向上させてアクティブ率を上げていくかという流れにシフトしていることが、こういった戦略に表れています。ますます拡大していくFacebook“王国”は、ニーズや機能を細分化して適切なユーザーに様々なカタチで提供することで、常にアクティブなサービスであり続けているようにも思います。
アクトゼロ / 山田