こんにちは。アクトゼロのプランナーズブログ、木曜日は山田がお届けします。
ちょっと今更感はある話題ですが、先週末一つの写真が大きな話題となりました。
その写真とは、アメリカに住む女性が「tumblr」に上げたものでこんなコメントが添えられていました。
guys please help me – is this dress white and gold, or blue and black? Me and my friends can’t agree and we are freaking the fxxk out
直訳すると「このドレスは白と金?それとも青と黒?私と友達で意見が食い違って混乱してるの!」といったところでしょうか。
この投稿がアメリカで大きな話題となり、若干の時差があり、その後日本にもやってきました。日本ではTwitterを中心に、ネット上でこの話題が大爆発。
「白と金」派と「青と黒」派がSNS上で持論を展開しつつ、様々なニュースメディア上でもその考察が行われました。
件のドレスはすぐに特定され、実際には「青と黒」のドレスだったことが分かったのですが、メーカーが「白と金」の色も発売するとかしないとか、その後も話題は尽きません。
そんな「青と黒」「白と金」のドレス事件を、ソーシャル分析ツール「Insight Intelligense」を使って冷静に、数値見てみたいと思います。
「青と黒」
まず、「青と黒」というキーワードでつぶやき数の推移を見てみましょう。(※「黒と青」も同一キーワードとみなし、「白と金」「金と白」を除外しています。)
当然のことながら、それまで全く気配さえなかった「青と黒」は突如として爆発し、27日(金)に2万ツイート以上を記録しています。
そして、翌日には3分の1ほどまで急激に減少するのですが、それでも2万ツイート以上に上ります。その後、1日(日)、3日(火)とゆるやかな減少になっています。
次に男女比、年齢分布について、見てみましょう。
男女比では、男性4割の女性が6割となっており、女性の方が多い傾向が出ています。
年齢では半数以上と圧倒的に20代が多く、そこに10代と30代が同じくらいの割合で続いています。そもそもユーザー数が少ない40代、50代は大きく差が開けられている状況です。
男女比、年齢分布では、ツイッター全体のユーザー属性も大きく関係しますので、まずこの傾向を覚えておきましょう。
「白と金」
次に、同じように「白と金」というキーワードでのつぶやき数の推移を見てみます。(※こちらも「金と白」も同一キーワードとみなし、「青と黒」「黒と青」を除外しています。)
ここは「青と黒」と同じ傾向にはなるのですが、それまで全くなかったツイートが、27日(金)に一気に増えます。1万3500ツイート程と単体で見ると非常に多いのですが、「青と黒」よりも3割程度も少ない状況です。
そして、翌日には3分の1まで減少するのですが、2日(月)に少しツイートが増え3日(火)にまた減少に転じます。
同じように男女比、年齢分布についても見てみましょう。
男女比では、女性が多い傾向は変わりませんが、若干…といっても2%ほどですが、男性の比率が「青と黒」よりも高くなっています。
年齢に関しても、圧倒的に20代が多く、そこに10代と30代が同じくらいの割合で続くのは変わりませんが、「青と黒」と比べると数%程度の差は出てきています。
ツイート数は「青と黒」、年齢性別での特徴はなし
これらのツイートの集計では、「青と黒」及び「白と金」という2つのキーワードをを含むつぶやきの数を集計していますので、あくまでもこの数値だけ見た場合になりますが…。
ツイッター上での数だけで言うと、「青と黒」は「白と金」よりも4割ほど多くツイートされていることが分かりました。
「このドレスの実物の色は青と黒らしいよ」といったような正解をつぶやく数も入っていますが、数自体は「白と金」に差をつけていることになります。
見え方の違いに性別や年齢が関係するという意見を述べている方もいらっしゃいましたが、いずれの色の場合にも男女比率、年齢分布に特徴はなく、あくまでも個人の見え方の差だったと言えます。
ドレス本来の色である「青と黒」がツイッター上では多くつぶやかれていたわけですが、「白と金」が格段に少なかったとは言えません。
みなさんはこのドレス、何色に見えましたか?
アクトゼロ / 山田