2014年・SNSの世界・日本での動向を振り返って

まもなく、2014年が終わろうとしています。今年も当ブログにてSNSに関するレポートをお届けすることを通して、様々な最新情報をキャッチアップしてまいりました。今年はSNS分野においてどのような変化を遂げた年だったのでしょうか。いくつかのデータを基に、国外内のSNS動向について振り返って整理してみましょう。

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世界の動向

英国の調査会社GlobalWebIndex社が発表したレポート、「GWI Social Summary Q3 2014」では、2014年の3Q(7~9月期)における、世界32の市場における17万人以上のネットユーザーの、SNSの使用動向について調査した結果をまとめています。

まずは、主要SNSのアクティブユーザー率の高いサービスを見てみましょう。下記グラフ中、濃い色がアカウントの取得率・薄い色がアクティブユーザー率を示します。10サービスの中でアカウント取得率・アクティブユーザー率ともにトップはFacebook。そしてYouTube・Twitter・Google+が続きます。Facebookは、アカウントを所有する人の半数以上が日常的にアクセスしているといえるでしょう。対して、YouTubeやGoogle+、Twitterはアカウント所有者に対してアクティブユーザー率が低いことが分かります。

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 次のグラフは、過去6カ月間の各SNSの成長率を示したものです。濃い色がメンバー(ユーザー)数の成長率・薄い色がアクティブユーザーの成長率を示します。この間のアクティブユーザー数の変化を見ると、最も成長したといえるのはTumblr。そしてPinterest・Instagram・LinkedInが続きます。一方、Facebookは他サービスと比べて成長率の点から見るとあまり伸びなかったといえるでしょう。(当社でも今年、Tumblrを活用した企画・制作の案件がありました。)

20141224_02次のグラフは、各SNSサービスにおける年齢別のユーザー比率を示したものです。Tumblr・Instagramが16~24歳の若年層の支持を40%近く受けて上位となっています。逆に、Facebook・Linkedinは他のサービスに比べて35歳以上の層に多く支持を受けています。ビジネス目的で利用する人も多いのでしょう。

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次のグラフは、SNSを利用する端末の割合を示したものです。ここ2年間では、依然としてPCがトップですが、モバイル(スマートフォン)・タブレット端末が確実にシェアを上げています。

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また、次のグラフは、前述のレポートからではなく、同社のブログで掲載されていたデータで、トップ5のSNSの使用頻度を示したものです。Facebookでは、1日1回以上利用するというユーザーが半数以上を占めており、他のSNSに比べると圧倒的です。ソーシャル疲れ・Facebook離れなどといった言葉も耳にしますが、まだまだ頻繁に利用するユーザーは多いようです。

日本国内の動向

では、日本の動向についてみてみましょう。ここでご紹介するデータは、株式会社ICT総研による「2014年度 SNS利用動向に関する調査」の結果です。 

日本のSNS利用者数は年々増加しており、2014年には6000万人を超える見込みで、4年前と比較すると1.6倍に達する見込みのようです。国内のSNS登録総数(2013年末)は重複分も含めて約2億8000万件に及び、ユーザー1人平均でおよそ5サービスのアカウントを所有している結果となります。

利用者層もかつては若年層が多いイメージでしたが、現在では40〜50代以上の年齢層でも拡大しており、登録者数・利用者数ともに増加傾向が見られます。このままSNSの普及が進めば、2年後の2016年末には、現在からおよそ850万人が新規ユーザーとして増加し、6,870万人に達すると予想しています。

ICT総研による、2014年7月に実施したアンケート調査では、64.9%が「人とのコミュニケーション」を行う目的でSNSや通話・メールアプリを利用していると回答があったとのことです。 

主なSNSの利用率では、LINEが47.6%で首位に。その後、Twitter・Facebookが続いています。これらの3サービスの利用率はおよそ4割を超え、特に利用率が高いといえますが、4位以下のmixi・Skype・Google+は、いずれも大幅に利用率が下がっている現状が分かります。

以上、日本国外内における2014年のSNSの動向について振り返ってみました。いかがだったでしょうか。

来年以降も成長が見込まれるソーシャルメディアサービス。当社では多くの案件を通して培ってきたノウハウで、企業さまのSNS活用を支援致します。来年こそは!とお考えのご担当者様、どうぞお気軽にご相談下さい。まだ、年内のお打ち合わせ、間に合います!

Photo by MySign AG Kathleen Donovan