ソーシャルデータ分析で、この冬のボーナスをTwitter世代がどう使うか大調査!

(この記事は、ビジネスジャーナルに2013/12/17寄稿した記事と同内容のものです)

みなさまこんにちは、アクトゼロの黒沼です。急に寒くなりましたね。

そろそろ冬のボーナスが楽しみな時期になってきましたが、みなさまもう使い道は決まりましたか?今日はTwitter上でのつぶやきから、20代・30代がボーナスをどのように使おうとしているかをソーシャルデータ分析します。早速ですが各世代のランキングを発表します!今回も調査ツールは、データセクション株式会社のInsight Intelligenceを使用しています。

20代30代ユーザーの男女別ボーナスの使い方ランキング

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今回の調査では、「ボーナス」や「賞与」などというワードとともに「購入したい」「使いたい」「買いたい」「飲みたい」「食べたい」という、各ユーザーの行動をフックに出現率の高いワードを上位100位分のなかで合計し([ps4]と[3ds]は[ゲーム]として合算)、ランキングとしてまとめました。Twitterの年代性別は、文脈や登場ワードなどから精度90%の正確さで推定することが可能です。

全てのターゲット世代のなかで、出現率の高い項目は「パソコン・カメラ・ゲーム」です。「パソコン」というワードでは、「壊れちゃったから(遅くなったから)パソコン買い直さないと…」と言った具合で、買い替え需要が多く語られていました。「カメラ」に関しては男性女性共に、「一眼レフ」というワードでのツイートがとても多く、男女ともに「一眼」の本格的なカメラ志向が強く感じられました。スマホのカメラがどんどん高機能化しているので、コンパクトデジタルカメラの使用頻度が落ちてることからも自然な流れかもしれませんね。ブログで、ソーシャルメディアで「きれいな画像」を見せたいという欲求も背後にある気がします。「ゲーム」に関しては男性では国内発売が2月に迫った「PS4」のワードが多く登場しました。反対に女性では「DS」や「VITA」と言ったワードが出てきて携帯機ニーズの高さを感じました。

それでは、各世代ごとの特徴的な内容を細かく見ていきます。

20代男性は「スーツ買わなきゃ」という声多数

20代の第4位に登場する「洋服」の内訳ですが、「スーツ」や「コート」が数多く見られました。「初めてのボーナスで仕事のためのスーツを揃えなきゃ」といった20代前半と思われる声も多く、初々しいツイートが見られました。第5位のガジェットの内訳も少し特徴的で、「ipad」「iphone」を買いたいと言っているのと同じくらい「ウォークマン」が欲しいという声も上がっていました。音質重視のウォークマンZX1が発表され、一部オーディオフリークの間で話題となりましたが、その影響もあるのでしょうか?

30代男性は「自転車」に興味あり

30代の第5位は「自転車」でした。本格的なロードバイクや、もうすでに持っている自転車をどう改造しようかといった話題が多く見られました。健康を意識し始める年齢だからかもしれませんね。ランキング外では女性20代にも登場する「映像音楽メディア」が見られました。「映画やドラマのDVDをかって年末楽しむといった声」が多かったのですが、これらは20代男性ではあまり見られない傾向ですが、広く言われているようにYouTubeやニコニコ動画などネットで映像を楽しむ20代と、DVD・BDを買って借りて見る30代といった具合で、映像メディアの消費スタイルに差があるのかもしれません。

20代女性はとにかく「バッグ・財布・時計」!

男女各世代で比べて、最も大きな差がでた項目は、この「バッグ・財布・時計」の項目でした。20代女性だけに特に強く見られる傾向で、30代女性でもランクインすらしていません。今回の集計方法では、上位共起語100位には具体的なブランド名が出てきませんでしたが、この冬のボーナスで「ほしかったバッグ買う!」と言った宣言はとても多かったです。商品名ではないのでランキングしていませんが、「ご褒美」というワードも多く誕生しており、まさに「自分へのご褒美でバッグかっちゃう!」と言った文脈でボーナスが使われているのだなと感じました。第2位の「洋服」の中では「コート」と「ブーツ」と「アウター」のワードが人気でした。洋服の中でも、ちょっと高いアイテムを買ういい機会となっているようです。

他の世代で人気の「パソコン」は、20代女子に関してはランキング外で、しかも「忘年会」「ご飯」「寿司」などのワードで構成される「グルメ」を下回っていました。

30代女性は「バッグ」より「テレビ」

「洋服」に関しては引き続き高い人気でその内訳も「コート」と「ブーツ」と「アウター」で、日常のオシャレに関しては20代同様の消費傾向が続いているようです。その反面20代で人気だった「バッグ」が全く出てこなくなり、逆に「テレビ」が登場してきます。ランキング外には他世代には見られない「温泉」が登場し始め、物質的な豊かさから体験的な豊かさへニーズがシフトしているのかもしれません。

まとめ

いかがでしたでしょうか?調査対象となった、それぞれの世代の方は「自分の買いたい物」がランクインしていましたか?ソーシャルデータ分析はパネル調査と違い、膨大な日常の声をリアルタイムで計測可能になります。フレッシュな調査が必要なビジネスの場面で広く使われようとしている注目の調査手法です。あなたのビジネスに是非お役立てください。

●株式会社アクトゼロ(http://www.actzero.jp/
企業及び官公庁のソーシャルメディア活用、ソーシャルデータ分析、YouTubeやニコニコ動画などの企業公式アカウント運用で、国内有数のクライアント実績を持つ。