最近どうよ? 海外ではLINEよりも主流のWhatsApp

※最新記事はこちらです→WhatsAppを買収したFacebookがメッセージアプリ市場を丸呑みに。LINEは生き残れるのか。 

 

先日、LINEユーザーが世界で1億人を超えたという発表がありました。利用国・地域は世界で231カ国・地域、日本国内ユーザー数は4,100万人に達したそうです。(LINE公式ブログ:LINEユーザー、1億人を突破!

その競合として挙げられるのが、韓国発のサービス「カカオトーク」。昨年10月にYahooJapanが出資し、大きな話題となりました。(TechCrunch:ヤフーがカカオトークの日本法人に出資し、業務提携を結ぶ) 以来、テレビCMなどの各メディアでの露出を増やしたことを背景に、急速にユーザー数を伸ばしているといわれています。世界で7000万、日本でも850万ユーザーに達しています。(CNET Japan:カカオトークの戦略–朴代表へのインタビューで見えた差別化への考え方

また、ソーシャルゲーム大手のDeNAも「comm」というサービスを昨年10月に開始しましたが、ネットでの評判を見る限りでは、なかなか苦戦しているようです。

いずれのサービスにせよ、こうしたメッセージングサービスが、日本のスマートフォンユーザーに広く支持されていることが分かります。

海外では主流のメッセージングサービス、WhatsApp

「デラさん、Androidにインストールしておいてください」 先日、インドネシア・ジャカルタに行った際に、現地の友人Nさんに言われて、インストールしたのが、「WhatsApp」というアプリ。Android・iPhpneをはじめ、様々な携帯端末に対応したメッセージ交換アプリです。What’s Up (どうしてる?) と App (アプリ)を兼ねたダジャレ、なかなか遊び心がありますね。

元々、米Yahooの社員だった2人の創業者が2009年に立ち上げたサービスで、当時、携帯からのSMS(ショートメールサービス)が1通○円という課金体制だった頃に、その代わりをするものとして開発されたようです。特に外国に住む人同士がやりとりをする際、高額な通信料金がかかっていたため、重宝がられてきたようです。Facebookによる買収も噂されており(記事では否定されていますが)、欧米はじめ海外では、チャットや簡単なメッセージのやり取りには、このサービスが主流として使われているのだとか。

ユーザー数は未公表ですが、2012年8月には一日あたりのメッセージのやり取り数が100億メッセージに達した(TechWave:世界覇権を握るのは100億メッセージ/日のWhatsApp? スマホメッセンジャー戦国時代へ突入へ)という情報もあります。LINEが22億/日、カカオトークが42億/日と比較すると、その規模がわかるでしょうか。

(前述のCNETJapan記事を参考に作成)

 インドネシアでもWhatsAppユーザーは多いらしく、Nさんの職場では、友人である同僚の殆どの人はWhatsAppを使っているそうです。一方、LINEの普及度は低く、同僚では4人程度しか使っていないそうです。

バスの中で。スマホをいじるインドネシア人。日本でもお馴染みの光景ですが、
現地ではBlackberryが主流。両手で掴んでQWERTYキーを使って入力します。

WhatsApp、インストールして実際に使ってみる

自分のAndroidスマートフォンに実際にインストールして使ってみました。Playストアからインストール開始です。まずは電話番号を入力すると、認証のためショートメールが届きます。登録に国番号(日本:+81)が必要なところにワールドワイドなユーザーに対応している感じがします。

手順に沿って進めていけばOK。ごく簡単に登録は終了します。アプリの利用費用は初年度は無料で、2年目以降、1年あたり$0.99がかかります。2013年1月現在では85¥と表示されていますが、今後円高が進むとやはり金額も変わるのでしょうか?どちらにせよ、年間でこの程度の費用は安いですね。広告は一切出てきません。

自分の電話番号と、自分の電話帳に登録してある電話番号を基に、チャットすることができる相手を選択できます。元々、私の友人でWhatsAppを入れていたのはNさん含めて3人でした。まだWhatsAppユーザーになっていない友人にも薦める機能がついており、FacebookやTwitterだけでなく、LINEにも対応しているところはしたたかだと思いました。会社で隣の席の、弊社山田にもLINEで伝えてインストールしてもらったのでいろいろ試してみようと思っています。

私はWhatsApp、NさんはLINEをインストールしてなんとか使えるように。日本語を勉強中のNさんのために、なるべく日本語を使ってくれと言われているのですが、どうしても意思疎通のため英語と日本語ちゃんぽんになってしまいます。

WhatsAppを使ってみての感想は、上の画像を見て分かる通り、インターフェースはLINEと変わりなく、違和感なくすぐに使うことができます。(恐らくWhatsAppの方が先行だと思いますが。) 友人とコミュニケーションを取る上で、特に両者に大きな違いはなく、それであるが故、日本人同士でやり取りをするには無理にWhatsAppを使わずとも、LINEで構わない気がしてしまいました。

ただ、これから海外の人とやりとりをする予定がある方はインストールしておくと、その後のコミュニケーションに役立つのではないでしょうか。