金環日食のVTR、準備いたしました!どうぞ!

今日、2012年5月21日(月)は、日本全国が、天文一色に染まった”金環日食”の日でした。見られる時間帯が、通勤・通学の時間帯に重なった方も多いと思いますが、皆さん、ご覧になれましたか?

日食とは太陽が月によって覆われる現象のことだそうです。今回の”金環日食”とは、月の外側に太陽がはみ出して細い光の輪のように見えることを指すのだそうです。これは、月の軌道と地球の公転軌道が楕円であることから偶然織りなす天文現象なのだとか。金環日食とは逆に、月が太陽をすっぽり覆ってしまう現象を”皆既日食”というのだそうです。

 http://topics.jp.msn.com/otoko_blog/science/article.aspx?articleid=1042509

今回、特に注目を浴びたのは、関東・東海・四国・九州と、非常に広い範囲で観測できるのは非常に珍しく、平安時代末期の1080年以来だからなのだそうです。なお、日本で金環日食が観測されるのは1987年の沖縄以来で、東京では173年ぶり、大阪では282年ぶり、名古屋では932年ぶりで、次回、日本で金環日食が観測できるのは2030年の北海道のみなのだとか。北海道や東北、北陸、中国地方など金環日食にならない地域でも、太陽の直径が8~9割欠ける部分日食となるのだそうです。

 (国立天文台・金環日食特設サイトより)

探査機はやぶさから始まった宇宙ブームの最中繰り広げられる天文ショーに、日本中が注目したようですね。

そして、こうした自然現象のようなイベントを動画ライブ中継で共有する試みもすっかり定着した感があります。動画ライブ中継が誰でも容易にできるようになった今だからこそ、可能にした流れなのでしょう。

Ustreamでは、日本全国の中継の様子をまとめた特設サイトが開設されていました。

USTREAM 四半世紀ぶりの天文ショー 金環日食

 ニコニコ生放送も準備に余念がありません。「パンで金環日食っぽいものを作ったよ!」といった、直接関係なさそうな動画や、初音ミクの動画もピックアップされているのが、ニコニコらしいところですね。

ニコニコチャンネル みんなで一緒に金環日食をみよう!

 国立天文台をはじめ、TBS・産経新聞などは、YouTubeライブを使ってストリーミング中継するようです。

 http://www.youtube.com/live?gl=JP&hl=ja

観測ができない地域にお住まいの皆さんには、非常に良い時代になったものですね。観測できる地域でも、もしかしたら実際に外で見るよりも、PCの前で見ていたほうが、様々な土地からの金環日食を見比べることが簡単にできるので、かえって面白いのかもしれません。

ただ、どうも、お天気が・・・

ところが、この記事を書いている、5/20(日)15時現在、明日月曜日の天気予報を見てみると、関東地方は概ね曇りの予報がされています・・・。

気象庁 天気予報:関東地方

太陽と月がおりなす自然現象なので、曇りでは観測することが難しそうです・・・。東海・近畿・九州共に曇りもしくは雨で、四国の徳島県だけが晴れのち曇りになっております。

もしかしたら、この記事が更新される予定の、5/21月曜午前10時頃、金環日食が見られずにがっかりしている人が多いのかもしれない・・・。そこで、過去の金環日食の様子を公開しているアーカイブ動画をいくつかピックアップしてみました。TV番組でよくある感じの「ロケ日はあいにく天候が悪く、理想通りの映像にならなかったけど、普段はこんなに素晴らしい風景なんです!VTRでご覧下さい」といったイメージで、VTRスタート! 


YouTube:2002.06.11 テニアン金環日食/Annular Solar Eclipse in Tinian, Saipan.


YouTube:1987年 9月23日 金環日食 /沖縄

 
YouTube:2010年 1月15日 金環日食 /中国

 (2012.5.21追記)結局、やや曇りながらも、東京・埼玉では金環日食を見ることができましたね。私も通勤中、観測を楽しむご近所さんにグラスを拝借して部分日食の様子を見ることができました。東北地方は残念だったようですね・・・。

次回、日本(北海道)で金環日食が観測できる、18年後の2030年6月1日の晴天を今から祈っておきましょう!