Facebookページを作ったのはいいけれど、誰にも知られていない…そんな時に一番初めに検討するのが、Facebook広告の活用ではないでしょうか。
実際、Facebookを見ていると、いろいろな企業やサービスの広告を目にすることができます。今回は、一番ベーシックなFacebookの広告である「広告」(以前はスポンサー広告と呼ばれていました)を取り上げ、最も「いいね!」に繋がる設定、特に広告からのリンク先はどこがいいのかを検証してみたいと思います。
これから取り上げる数値は実際のデータを元にしていますが、広告を出す企業、商品やサービスによって大きくことなりますので、あくまでも参考としてご覧ください。
悩ましい広告の設定
Facebook広告の設定方法については、いろいろなサイトで取り上げられていますので割愛しますが、実際のところ、これで完璧!という絶対的なものはありません。広告のレポート(インサイト)を見ながら細かくチューニングすることで、それぞれのFacebookページでの効果を生み出すことができます。
設定の中で、広告から飛ばす先をどこにするのかを選択する項目があるのですが、ここの設定について詳しく見ていきたいと思います。
同時期に、3パターンの広告を出稿する機会がありましたので、その数字を元にまとめてみたいと思います。その3パターンは、それぞれに異なるリンク先を設定しました。広告になる商品やサービスは同業種(近い業界)のものとなっています。全体予算が異なるため、全く同じ条件とはいきませんが、大きく離れているものではありません。
それぞれのリンク先については、下記の3パターンでした。
■タイプA…タイムライン
最新のアップデートが集まる、いわゆるFacebookの顔ともいえるタイムラインです。
特に機能を追加したり、独自にメニューを立ち上げたりしなくとも、すべてのFacebookページに備わっています。
■タイプB…商品訴求ページ
Facebookページのメニュータブにひとつオリジナルのページを追加して、商品の説明や紹介をしているコンテンツです。
オリジナルのデザインで商品のイメージを訴求するページになっています。
■タイプC…キャンペーン
広告の出稿に合わせて、プレゼントのキャンペーンを実施したパターンです。
上記の商品訴求ページに、抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを組み込んだ内容でした。
これも、オリジナルのメニューとして独自のものになります。
実際に効果があったのは・・・
というわけで、この3タイプでのそれぞれの効果を見てみましょう。
まず、タイプAとタイプBを比べてみて分かることは、クリック後に「いいね!」するユーザーの割合です。
タイプAの場合はタイムラインに飛ぶので、どういった情報が発信されているのかを見て「いいね!」の判断を行います。
一方、タイプBは商品訴求ページへ飛んでいるため、商品の情報を閲覧して「いいね!」するかどうかを判断します。
ここで、ポイントになるのは商品の情報をプッシュするよりも、タイムラインでどういった情報を発信しているかを見せる方が、「いいね!」へつながる傾向を読み取れるということです。
そして、タイプCです。これは、キャンペーンに応募してプレゼントが当たるFacebook内ページへの遷移を行っています。この場合、プレゼントの応募の際に、ページに「いいね!」する必要があります。
広告をクリックしてから「いいね!」する割合が、他の2タイプに加えて圧倒的なコンバージョンを誇っています。
この3つの数字を見て判断できることは以下の点だと言えそうです。
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ユーザーにとってのメリットが明確な方が「いいね!」に繋がる。
→メリット=タイムライン上の良質な情報やプレゼント
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Facebookページの活性化を目指して、たくさんのファンを獲得したいと思っている方々は、タイプAとタイプCのパターンを広告を絡めることで一定の効果を見
込めることができそうだと言えそうです。
しかし一方で、「いいね!」の獲得ではなくて、商品の訴求をメインに据えるのであれば、タイプBというのも十分検討に値します。
ただ、その場合は別にFacebookページに飛ばす必要もないのではないかと思ったりもします。
色々な広告の設定を試して、自身の管理するFacebookページに最適な組み合わせを考えてみてくださいね。