Facebook、記事を「非表示」ではなく「少なくする」という選択肢が新規追加

アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。

米時間の今月7日、独自アルゴリズムで制御されているFacebookのニュースフィードで、新たなユーザーカスタマイズ項目が追加されたことが発表されました。

Facebookのニュースフィード上に情報を出しわけるアルゴリズムは、アカウント同士の接触頻度や、「ともだち」たちのアクティビティを総合的に判断し、情報の優劣を決定しています。
いいね!やコメントが多い(または新規についた)ポストは時系列に反してフィードを溯ってくることがあり、同じ投稿を複数回目にすることも珍しくありません。
大切であろう情報をなるべく確実にユーザーに伝えていくためのアルゴリズムではあるものの、膨大な情報の海の中で、本当に見逃したくない投稿が押し流されてしまうことをストレスに感じることも…。

今回発表された表示調整機能では、「表示」「非表示」の2択だったこれまでの選択肢に、「少なくする」というチョイスが追加されました。

「特定の友達ともだちの投稿の表示を少なくする」

スマホアプリからFacebookにアクセスし、該当投稿の右上にある下矢印アイコンをタップ。
アップデート前の場合、下記のようなライトボックスが立ち上がります。(こちらのスクリーンショットは本エントリーで触れているカスタマイズ機能が反映される前のものです)
選択肢は「非表示」と、「フォローをやめる(ともだち状態継続のまま投稿を非表示とする)」の二種類です。

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従来であれば、「非表示にする」を選択した時点で該当ユーザーの投稿は全て除外される仕組みになっていましたが、新機能追加後にはさらに「○○さんからの投稿の表示を減らす」という選択肢が出現するようです。
どのような基準で、該当アカウントの投稿を取捨し表示させていくのかについて明確なアルゴリズムの解説はありませんでしたが、恐らく従来同様、リーチやエンゲージメント率に紐づいた解釈で選別が行われていく筈です。

さいごに

完全時系列を貫くTwitterのタイムラインのように、情報の並び替え廃止を求める声が絶えず訴えられ続けているFacebook。
ザッカーバーグCEOは、膨大な投稿数を調整するためにアルゴリズムでの制御は必須であると説明してきました。
とはいえ、投稿内容の優劣をアルゴリズムだけで判断することには限界があります。
今回のようなユーザーによる選択肢の細分化を繰り返すことで、Facebookが目指す「ユーザーにとって関連性の高い情報を優先的に届ける」フィールドの精度が、向上していくのかもしれません。