8月末にmixiの新しいサービス「mixiページ」がスタートしました。
開始から2日で約8万ものページが登録されたとのニュースが流れている通り、すでに多くの企業やファンがページを開設しています。
今回は、すでに乱立気味(!?)のmixiページの中から、既に多くのフォローを獲得している企業ページを中心にいくつかまとめてみました。最後に、開設されたmixiページの現状を見て、思うところを述べてみようと思います。
企業mixiページ – 10選
それでは、既に開設済みの企業mixiページを10サイトご紹介します。
※フォロー数は、リアルタイムに変動しますので9月6日夕方時点でのおおよその数を記載しています。
■ディズニー
フォロー数:5400人
ディズニーのmixi公式ページです。コンテンツが豊富で、「動画」や「ゲーム」、さらにダウンロードコンテンツまで準備されています。
さらに、「今週のキャラクター」というコーナーもあり定期的に情報を更新していくことが伺えます。デザインもディズニーの世界観がきちんと表示されおり、一目見てディズニーと分かるページになっています。
■楽天市場
フォロー数:3400人
楽天市場のmixi公式ページということで、「お買い物部」という世界観を設定。フォローすることで入部できるという表現が使われています。
コンテンツとしては、「基本情報」や「写真」といったスタンダードなものがメインで、「お買い物部日記」というブログコンテンツが入っており、お得な情報を発信しています。
■ローソン
フォロー数:4700人
ローソンのmixi公式ページです。特に目新しい展開は行っていませんが、フォロー数は多いですね。
コンテンツは少なく、「新着」「基本情報」「あきこちゃんの日記(ブログ)」のみとなっています。
■東急ハンズ
フォロー数:700人
こちらもmixiページの基本アプリを使ったコンテンツの展開をされています。
ただ、「新着」でのつぶやき頻度は比較的高く、実験的にQ&Aという機能も使われていらっしゃいます。
■Tポイント・Tカード
フォロー数:1450人
Tポイントのmixi公式ページです。こちらは「日記」機能を「賢く貯めるTポイント術!」という名前に変更して、ひとつのコンテンツとして展開されています。
また、結構頻繁に新着を更新されており、フォロワーからのフィードバックも多いように思います。
■Honda(本田技研工業株式会社)
フォロー数:790人
ホンダのmixi公式ページです。特筆すべきコンテンツはありませんが、「日記」やTwitter等を連動させて新着での情報発信を頻繁にされている印象です。
■SUNTORY(サントリー)
フォロー数:900人
「サントリーみんなのまち」というアプリを連動されています。すでに公開されていたアプリの入口をmixiページに設けている形で、全く新しいものというわけではないようです。
■TOKYO FM
フォロー数:350人
ラジオ局「TOKYO FM」のmixi公式ページです。イベントの情報や特番の情報など、「新着」をメインとした展開をされています。
■富士急ハイランド
フォロー数:250人
豊富なコンテンツが準備されています。キャンペーンの情報ページが作られていたり、新しいアトラクションのページも準備されていたり、訴求したい情報を明確に1つのコーナー(ページ)とすることで情報の厚みが出ています。フォロワー数はまだ少ないのですが、きちんとしたポリシーを持って展開されている印象を受けます。
■あにてれ
フォロー数:200人
テレビ東京のアニメブランド「あにてれ」のmixi公式ページです。こちらも、上記の富士急ハイランドのmixiページと同様、きちんと方向性を定めて展開を考えられている印象を受けます。はたして「番組表」がmixiページに必要かどうかは疑問ですが、訴求したい情報が明確になっているためコンテンツのボリュームの割りに雑多なイメージはありません。
まだまだ様子見の状況
以上、10の企業・ブランドのmixiページを見てきましたが、総じて感じた印象は「とりあえず登録してみました」というレベルなのかな、というものでした。
そもそもコンテンツ的に見て、mixiから提供されている機能をそのまま活用しただけのものが殆どで、独自のページを作って展開しているmixiページはまだまだ少ないと言えます。また、「新着」での情報の発信も、文字通りただの新着情報の更新になっているところが殆どで、Facebookページのウォールのように世界観やポリシー持ったコミュニケーションベースの活用とは全く違う印象を受けます。
ただ、既に多数のフォロワーを抱えているmixiページも多く、「情報の訴求」という面では重要な媒体となりうる可能性は高いと感じました。
しかし、現状、各mixiページの内容に目新しいものはほとんどなく、その多くのフォロワーに対して積極的なアクションを行っているとは言い難い気がします。
積極的なアクションを見ることが出来ないのは、mixiページに取り組む余裕がないというリソース面と、Google+の企業向けページがサービスされるまで様子見しようという戦略面が、大きな要因としてあるのではないかと思います。特にGoogle+の注目度は高く、その動向によってFacebookとmixiも含めた企業のソーシャルメディア展開が再編される可能性も高いでしょう。
そういった中、mixiページが、どういう独自性を打ち出していけるかによって、その存在感は大きく変わってくるはずです。とは言っても、日本におけるmixiの知名度は抜群で、かつ多くのユーザーを抱えているという点は、非常に魅力的なポイントであることに間違いはありません。