アクトゼロの藤村です。火曜日のプランナーズブログをお届けします。
米国時間11月12日、ハッシュタグやトピックをベースにタイムラインを自由にカスタマイズできるサービス「カスタムタイムライン」が、Twitterの公式クライアントアプリケーション「TweetDeck」上でプレリリースされました。
https://dev.twitter.com/blog/introducing-custom-timelines
カスタムタイムラインでできること
エッジランクで繋がっているユーザーとの親密度や情報の重要性を判別するfacebookに比較して、
情報を取捨せず、時系列順にただ流すだけのtwitterはタイムラインが雑然としがちでしたが…
「カスタムタイムライン」は全く別箇のもうひとつのアカウントを持つのに近い感覚で、必要な情報を絞り込んだタイムラインを生成することができます。
APIを利用した自動入手(既存の類似サービスといわれているtogetterやnaverまとめとの一番の違いはココ?)のほか、ドラッグアンドドロップでの手動の追加ももちろん可能。
さらに時系列の縛りがないため、ツイートの並び替えも自由です。ストーリー性を持たせたわかりやすい情報整理ができるので、無関係なリプライでのやりとりに話の腰を折られるような、あのtwitter特有のストレスがなくなります。
さらに、カスタムタイムラインごとのURLが、twitter.comドメイン以下に生成されるため、個別の共有やサイトへのエンベッドも可能です。
米国家安全保障局(NSA)はカスタムタイムラインのURL共有を活用し、盗聴問題に関する読者の質問とそれに対する記者の回答のまとめを公開しています。
http://www.theguardian.com/world/2013/nov/12/nsa-discuss-snowden-revelations-guardian-reporters
フォローすれば新たなツイートが追加されるのをリアルタイムで読める(更新通知)、というのも、収集している情報によってはとても便利そうですね。twitterが災害時の情報収集に広く利用されたことは記憶に新しいですが、肝心な情報だけをかき集め、その都度それが通知される機能は、緊急時の使用にも向きそうです。
「カスタムタイムライン」をうまく使えば、キャンペーン実施中のユーザー動向を追ったり、その賑やかな様子をキャンペーンサイトでユーザーに周知したりといったアクションが、とてもスムーズになるでしょう。
また、自社サービスや製品に関する呟きを拾い、反応する、企業担当者の負担軽減にもつながるのではないでしょうか。
海外の使用事例では、クイズ番組やオーディション番組などテレビ媒体が積極的に活用するほか、有名アーティストのミュージッククリップyoutubeをひたすら集めて発信する、従来の「まとめ機能」としてもどんどん利用されているようです。
Twitterはよりフレキシブルな情報収集、発信ツールへ
本当に求めている情報だけをふるいにかけて効率的に表示できる仕組みという点に特化して考えれば、カスタムタイムラインはアルゴリズム任せのfacebookよりも、より精度の高い最適化が実現できる機能です。
余計なものをそぎ落とす、という観点でのアップグレード方針は、
情報が氾濫しがちなソーシャルメディアの今後において必然のように思えます。
カスタムタイムラインは現在「TweetDeck」上のみでのみ作成可能となっており、開発も初期段階の為その環境が限られたものですが、
スマホでの展開など今後の動向次第では、togetterやnaverまとめを凌ぐ、「まとめ市場」の主役に成長するかもしれません。