また出たの!?スマホ向けビデオサービス「MixBit」

週の真ん中、水曜日のソーシャルメディアインサイト、アクトゼロの山田がお送りします。

世間はお盆休み真っ只中ですね。日本各地、いや世界各地にお出かけされている方も多いのではないでしょうか。旅先では、写真などをたくさん撮って、SNSにアップ!というのが、最近とっても多いように思います。

もちろん、スマートフォンになってから、手軽にSNSに投稿できるようになったことは間違いないはずです。そんなスマートフォンとSNSの間に、ここでも何度かご紹介しているように、マイクロビデオのサービスという新たなジャンルが出てきています。

そこにまたひとつ、新たなサービスが登場しました。そのサービスは、先行する「Vine」や「Instagram」とは少し違ったもののようです。
今回は、そんな新たなサービスを取り上げてみたいと思います。

新しいサービス「MixBit」とは?

今回ご紹介する「MixBit」は、この場でもご紹介してきた「Vine」や「Instagram」のムービー機能にきわめて近い、新たなビデオ共有サービス(スマートフォンアプリ)です。
このサービスを立ち上げたのはYoutubeの共同創設者で、新しくAVOS Systemsという会社を立ち上げ、そこからリリースされました。

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現段階では、iPhone用のアプリしか用意されておらず、Android用は9月にリリースされるとアナウンスされています。
基本的なサービスの内容は、「Vine」や「Instagram」と同じようなもので、スマートフォンのアプリで撮影した動画を「MixBit」のサービス上で共有するというものです。

ここで特徴的なポイントとして分かりやすい点を、2つほど挙げてみたいと思います。

①ビデオの時間制限は決して短くない
以前紹介したビデオサービスは、それぞれに短い時間制限が設けられていました。「Vine」であれば6秒、「Instagram」であれば15秒といった具合です。
どちらにせよ、数秒~十数秒という、短い時間での映像による表現が求められていました。

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しかし、「mixbit」はというと、「16秒」…を最大としたクリップを256クリップ繋げることができる仕様になっています。つまり、最大で「16秒×256=4,096秒(68分程度)」の動画を作成し、サービス上で共有することができるのです。
もちろん、クリップ一つだけでも大丈夫なわけですから、1クリップであれば16秒以内のマイクロビデオとしての共有もできるのです。

②スマホで過去に撮ったビデオを読み込むことができる(Instagramもできるようになっていますが…)
そして、「MixBit」は、過去に撮影した動画…端末に保存されているビデオクリップを、読み込むことができるのです。
ただ現在は、「MixBit」だけではなく、以前は出来なかった「Instagram」でも、先週のアップデートによって動画の読み込みに対応しています。

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過去のビデオクリップを読み込めないことで、より面白いものを作るためには、偶然を味方につけて、「撮影=編集=演出」するという高度なテクニックが必要でした。その点、「MixBit」は、過去に撮影した動画を読み込んで組み合わせていくことができるため、撮りためてきた面白い動画を集めて、後から総集編的な一つのビデオにすることができます。

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リアルタイムに面白い動画を狙うという、“運”と“タイミング”の面白さ以外に、”作り込みのクオリティ”という新たな側面が出てきたことになります。

スマホでビデオ…環境は整いつつある

このように、Youtubeやニコニコ動画といったサービスが定着して、“見る”ことは一般化したWeb上での“動画”カテゴリーに、“自分で作る”という可能性が出てきたのではないかと考えています。インスタントに偶然の面白いシチュエーションを動画で共有するだけのものから、あらかじめ準備して共有するものまで、サービスの種類によって幅が出てきたことも、今後の盛り上がりに影響しそうです。

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もちろん、すでにある動画素材を“リミックス”できることによって、シェアする文化を持つSNS上で爆発的な広がりが生まれる可能性は高まるでしょう。

そう考えると、今までは“文字”と“写真”が中心だったSNSにおけるコミュニケーションに、“ビデオ”というカテゴリが入ってくるのは必然的な流れのように感じます。
スマートフォンに高速回線、そして、簡単に動画を共有できるアプリケーション、そういった環境が徐々に整ってきたことで、面白いムーブメントになるのではないかと個人的には考えています。

アクトゼロ / 山田佳祐