Hulu VR

ついに日常に…Huluが力を入れるソーシャルVR

こんにちは、アクトゼロの山田です。
昨年秋に発売された話題になった「PlayStationVR」は、年が明けてしばらくたった現在も入手困難な状況で、VR領域の注目度が高まっていることを表す象徴的な出来事となっています。最近では、そうした専用の機器を利用しなくても、スマートフォンに付ける安価なアタッチメントによって手軽に楽しむことができるVRコンテンツも登場するなど、その裾野は広がりつつあると言ってもいい状況です。VRとはあくまでもテクノロジーの名称で、当然ながらそれを活用したコンテンツが必要です。目下、VRを積極的に活用するコンテンツとしては、ゲームを中心としたインタラクティブなものが主流ではありますが、ゲーム以外のコンテンツホルダーやサービス提供者も徐々にではありますが参入が始まってきています。

友人とコンテンツを楽しむHuluのソーシャルVR

そのサービス事業者の一つが、今回ご紹介するHuluです。Huluはいち早く昨年の6月に「Hulu VR」としてサービスをリリースし、VRに対応したコンテンツの配信を開始していました。主なコンテンツとしては、疑似的にスポーツ観戦ができるものやドキュメンタリーを中心に、コンテンツラインナップは着実に増えているようです。

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当然、VRコンテンツを楽しむためには対応デバイスを用意する必要がありますが、現在Huluでは「Oculus Rift」と「Samsung Gear VR」に対応しており、VRの中では比較的ユーザーの数を見込めるのではないかと思います。ちなみに、動画系配信サービスで競合にあたるNetflixはVRへの対応に全くと言っていいほど力を入れていないことから、Huluはかなり先行している状況と言えます。

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そして、この2月にHuluVRが新たな機能を追加したことが話題になっています。その機能とはVR上で友人と一緒に動画コンテンツを楽しめると言えるもので、遠隔地にいながら、まるで自分の家で一緒に映画を観ているような世界観を味わえるというものです。

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もちろん、1人で仮想空間に没入する体験がVRの基本的な楽しみかたとしてありますが、この仕組みによって、ひとりで完結するものから、ヴァーチャル上で友人たちと同時体験するものとなったわけです。まだ、他のVRサービスではこうした体験共有型のサービスは登場していないため、Huluはかなり先んじていると状況と言えます。もしかしたら、他のVRサービスも、HuluのこうしたVR機能をユーザーがどのように利用するのか、その動向を見ながら参入の機会をうかがっているのかもしれません。

コンテンツ体験のシェアこそ、これからのVRの醍醐味

これからのVRに求められるものは体験するだけの完結型から、親しい仲間との同時体験、あるいは体験の共有にあるのではないかと思います。例えば、自宅に居ながら友達と世界中を旅したり、恋人と物語の中に入り込んでみたり、VRに求められられているのは、複数人で同時に楽しむことや、体験を共有するという拡張性を持つこと、つまり複数の人間が共通に感じられるリアリティです。個人的にも、リアルなVR体験を自分一人だけに留めるのではなく、いかに友人や家族とできるのかが、これからのVRコンテンツに求められるものであると考えています。

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ただ単に良質なコンテンツを用意して終わりにするのではなく、体験を共有するところまでをセットにして提供してこそVR自体の価値となるはずです。VRは今後、ゲームや映画といったコンテンツプロバイダーやサービス事業者が提供するものだけに留まらず、企業のプロモーションへの利用等も活発になっていくと予想されます。そういったケースにおいても、この体験の共有手段をしっかりと設けておくことこそ、求められるポイントになるはずです。ソーシャル時代において、自己完結させず、その先を見据えた導線を設計しておくことは、スタンダードな形になることは間違いありません。
アクトゼロ / 山田