LINE

最新ユーザー調査で見てみよう。LINEの新機能はどれだけ利用されているのか?

ソーシャルメディアインサイトをお送りします。アクトゼロ黒沼です。

ソーシャルメディアインサイト今回は、グループメッセンジャーサービスからの脱皮を図るLINEですが、そのLINEが提供する新機能がユーザーにどれだけ使用されているのかを、MMD研究所調べ「グループチャットサービスの登録率及び利用実態調査-第2回-(2012/09/20公開)」のデータを引用しつつ考えてみます。データのご提供を快く承諾いただいたMMD研究所のご担当者様。ありがとうございます。

前提として、以下の回答はすべてスマートフォンユーザーの中で、さらにLINEを日常的に利用している調査対象に行われた調査です。詳しくは、調査詳細ページをご覧ください。グループチャットサービスの登録率及び利用実態調査-第2回-

LINE公式アカウントについて

Facebookページのように、企業のコミュニケーションチャンネルのひとつとして期待が寄せられている「LINE公式アカウント」ですが、その浸透率は現時点ではそれほど高くなさそうです。全体のユーザーの約8割は公式アカウントを利用したことがないという調査結果が出ています。FacebookやTwitterなどの開かれたコミュニケーションサービスとは違い、LINEが特定の相手とコミュニケーションを取るためのサービであることを考えると、なかなか自分と公式アカウント間で関係性を築くことにメリットを見いだせないユーザーが多いのではないかと想像できます。

そんな企業アカウント中でも一部はクーポンの定期配信などで、ユーザー獲得を目指すことを目指しているわけですが、LINE公式アカウント利用者を対象としたアンケートでは、以下の様な回答がえられています。

LINE公式アカウント内で発行されるクーポンについて

公式アカウントで配られたクーポンですが、アカウント利用者の25%が実際にそのクーポンを使用した経験があると回答しました。一般に配られるチラシクーポンの回収率が1~7%程度と言われていることを考えると、クーポンの内容の「お得度」に影響を受けるとはいえ、かなり高い利用率といえるのではないかと思います。そもそも公式アカウントとつながる際にクーポン目的でつながっているユーザーも一定層いるのではないかと考えられます。(あとはつながるともらえるスタンプとか)

タイムラインの利用率について

LINEプラットフォーム化がネットで話題になり、鳴り物入りで登場した「タイムライン」機能ですが、実際に利用しているユーザーは25.7%にとどまりました。半数のユーザーが「存在は知っているが利用していない」と回答し、残りの24.5%は「わからない」と回答しています。まだまだタイムラインの使い方の理解が進んでいるとは言えない状況です。いまだLINEユーザーにとってのメイン機能は「チャット」だということが言えると思います。

データの引用元(MMD研究所)について

今回の調査データについては有料でロウデータが販売されていますが、無料でも以下の調査結果についてダウンロードできます。

■ ダウンロード資料(無料)に掲載している集計データ
・ グループチャットサービスの登録率(全体)
・ 登録しているグループチャットサービス(全体)
・ 最も利用しているグループチャットサービス(全体)
・ グループチャットサービスを利用する頻度(全体)
・ グループチャットサービスが便利だと思う点(全体)
・ グループチャットサービスが不便だと思う点(全体)
・ グループチャットサービスを利用し始めてからメールを送る頻度(全体)
・ 「スポンサードスタンプ」の入手について(LINE登録者対象)
・ 「スポンサードスタンプ」を入手した理由
 (LINEのスポンサードスタンプを入手したことがある人対象)
・ 有料スタンプの購入経験(LINE登録者対象)
・ 有料スタンプの購入方法(LINEで有料スタンプを購入した事がある人対象)
・ 「LINE公式アカウント」の利用率(LINE登録者対象)
・ 「公式アカウント」のクーポン利用経験(LINE公式アカウント利用者対象)
・ タイムライン機能の利用率(LINE登録者対象)
http://mmd.up-date.ne.jp/news/detail.php?news_id=1121

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