さぁ、始めよう!Instagramの効果測定

こんにちは、アクトゼロの山田です。
今回はちょっと志向を変えて、Instagramの効果測定について考えてみたいと思います。企業としてInstagramアカウントを持っている場合、避けては通れないのが効果測定です。日々の運用を改善するためはもちろん、社内での報告用に集計しておかないといけない…といった方も多いはずです。Facebookはインサイトが用意されているため、ファンの数やそのユーザー属性、細かなエンゲージメントの項目等、かなり細かな効果測定を行うことができます。一方、Instagramはというと、せいぜいフォロワーの推移や投稿のいいね数などといったものに留まっているというのが現状のように感じます。そんな、Instagramの効果測定を始めるために、まずは無料のツールを使うことを検討してみてはいかがでしょうか?

無料で使える「INK361」

今回は「INK361」という無料のサービスを利用した集計をやってみましょう。サイトにアクセスすると基本的には英語ではありますが、そんなに難しくないため、すぐに慣れるのではないかと思います。

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利用の登録は簡単で、「Get Started」というメニューからメールアドレスとパスワードを登録。その後、持っているアカウントと連携するだけで完了します。
いくつか機能はあるのですが、「ここは押さえておきたい」というところをピックアップしてみます。

 

1.アカウントの概要
まず把握しておきたいのが、運用しているアカウントの全般的な状況でしょう。「Account overview」では、フォロワー数や投稿した写真の累計など、全般的な数字をみることができます。含まれているのは他に、いいね数やコメント数等もあり、直近のユーザーのエンゲージメントの数も簡単に理解することができます。

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2.エンゲージメント率
そして最も気になるのが、全体のエンゲージメント率だと思います。いいねとコメントのそれぞれに、フォロワーの数を母数としてエンゲージメント率が算出されています。この数字の推移を追うことで、エンゲージメントの面で自社の投稿が受け入れられているのか、あるいは、そうでないのかを掴むことはできるでしょう。投稿ごとの平均いいね数や累計いいね数を月ごとに見ることもできます。(以下のイメージ)また、エンゲージメントを多く集めた上位の投稿も分かるため、簡単な操作ですぐに人気のあった投稿の傾向を掴めます。

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3.投稿に関する統計データ
さらに、過去の投稿から導き出せる統計データも見ることができます。投稿数の推移から始まって、投稿の多い曜日や時間、そして月ごとの投稿数など、あまり意識せずにやっていたことでも、一定の傾向があるかもしれません。

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今のところエンゲージメント分析が全て

これらの機能を見ていただいて分かる通り、基本的には日々の投稿を基準にしたエンゲージメント軸での集計が全てと言えます。恐らく、現状Instagramで取得できるデータに限りがるためだと推測されますが、現在Instagramは公式のインサイト機能を準備していると噂されており、そのオフィシャルのインサイトであれば、より深く踏み込んだデータが提供されることも考えられます。

エンゲージメント以外に企業が欲しい情報と言えば、例えば、投稿からの外部送客(自社サイトへの送客)が挙げられます。多くの企業が、フォロワーやファンを多く獲得し、投稿のリーチを増やすことで、自社サイトやECサイトへの誘導を狙うようになっており、近年、さらにそこからの購入や申し込みといった実益を求める声も大きくなってきています。そうなると、Instagram上からどれくらいのユーザーが送客されたのかも把握したいところですし、その送客されたユーザーの年齢や性別といったものも知りたいところです。

Facebookがそうであったように、サービスを利用する企業に対して情報を提供することは、企業利用を活性化させるためには必須の条件です。ここ1、2年はまずは使ってみようという企業が多かったInstagramでのマーケティングですが、今後、その先、より具体的なベネフィットを求める動きは加速していることが考えられます。そのベネフィットの一つとして、マーケティングにどれだけ有効であったかを実証するデータの提供が挙げられます。今は第3者の提供するツールでしか得られないものに留まっていますが、オフィシャルの機能としてより詳細なデータの提供を期待したいところです。

アクトゼロ / 山田