こんにちは、アクトゼロの山田です。
やはり、今年は至る所でインスタグラムについての話題を耳にします。企業利用という視点では、アカウントの運用から、キャンペーンの利用、そして、最近では広告の活用といった話が非常に増えてきています。キャンペーンの実施や広告の活用は、目的やその効果が分かりやすいため、明確な方針を持って取り組む企業が多いようですが、一方のアカウント運用という側面では、探り探り始めている企業がかなりの割合いると感じています。
今回は、基本的なインスタグラムの運用にあたって基本となる、コンテンツの作り方とユーザーに見てもらう方法について抑えておきたい思います。
何より写真が重要
インスタグラムを運用する場合、このサービスが持つ独特の世界観にうまく馴染むことから始めなければいけません。
例えば、「センスの良さ」や「おしゃれ」、「いい雰囲気」といった上質な空気をまとったコンテンツ(写真)を投稿することによって、殆どの場合、達成されます。つまり、写真の質が99%を左右すると言っても過言ではありません。ただ、その上質なコンテンツというのは、ありものの商品宣伝写真では実現しにくいことが多く、やはり、インスタグラムのためだけに撮り下ろさなければなりません。そして、写真を撮影する際にのポイントは2つあります。
1.自社製品だけにフォーカスしない
プロモーションにおいて、自社の製品を伝えようと思った場合、自ずと製品にフォーカスしてしまいます。それだけでは、インスタグラムの世界観に溶け込むことは中々難しいと言えます。なぜかというと、製品にフォーカスし過ぎることで、写真全体の空気感(雰囲気)が伝えづらく、どうしても単調な印象を与え、且つ宣伝的な印象を受け手に与えてしまうためです。少し製品から引いた目線で、製品がある生活や風景といった周辺情報までを含めることで、空気感を演出することができます。例えば、下の「BALMUDA」アカウントの投稿では、そもそも製品が登場せず、「スタンプ」によって印象付ける手法を取っています。
2.質感を持たせるフィルター効果
もうひとつ、インスタグラムが注目されるきっかけとなった要素である「フィルター」の利用が挙げられます。インスタグラムには標準で写真を加工するフィルターが用意されており、最適なフィルターを選択することによって、アプリ単体でも質感を伴った写真を作り出すことができます。下記のように、シンプルな構図の写真でもしっかりとした「雰囲気」をまとっています。
Race you to spring. #quattro #AudiA4 Audiさん(@audi)が投稿した写真 –
ハッシュタグをしっかりと
いい写真を投稿した後は、やはり多くの人に見てもらいたいものです。インスタグラムにおけるユーザーのアクティビティとして、ハッシュタグを使って類似写真探すというものがあります。お気に入りの写真を見つけたら、その写真についているハッシュタグから、同じような写真を探すというユーザー行動です。
アカントを開設した直後は、そもそもアカウントが知られていないため、こうしたハッシュタグというユーザーの行動をうまく味方に付けて、自社の投稿を見つけてもらわなければなりません。自社の投稿にどういったハッシュタグを付けるかを考える時には、例えば、近いジャンルの有名アカウントが使っているハッシュタグを分析するのが、手っ取り早い方法です。そして、ハッシュタグを辿って見つけてもらった自社の投稿が良いものであれば、そこから、フォロワーが増えることにも繋がります。
このようにインスタグラムの運用は、しっかりとしたコンテンツの準備と、投稿を見つけてもらうためのハッシュタグ活用。まずは、ここをしっかりと押さえておかなければ始まりません。もし、それでもうまくいかない場合は、広告の活用も…。それはまたの機会のご紹介したいと思います。
アクトゼロ / 山田