Google Analyticsのタグ新しくしてますか?

こんにちは。アクトゼロ田中です。
今更ながらの話題なのですが、意外とまだ旧Google Analyticsタグを使用されているサイト様をお見かけするので、この話題にトライしてみました。
かつ、旧Google Analyticsタグのサポート終了が2016年3-4月ごろだとのウワサですし。

 

経緯

ユニバーサルアナリティクス

ユニバーサルアナリティクスとは、Google Analyticsの新しいもので、2013年秋ごろからbeta版を経て移行が行われたものです。
2014年の春ごろに強制的にユニバーサルアナリティクスへと変わりました。

「ん?タグを変更したつもりがないぞ?!」
そうです。

タグ(トラッキングコード)は当面の間、データの取得ができているので、今までと何ら変わりの無い運用でできています。
トラッキングIDは変わっていないので、(見た目は変わっていますが)管理画面も同様です。

そうは言っても、旧バージョンのタグに関しては、サポートが終了するとのウワサですので、なるべく早めに移行することをおすすめ致します。

 

自分のサイトは旧タグ?新タグ? ~タグの見分け方~

早めに移行って言われても、何をどうすれば良いのか、、、、
という方、簡単にご説明いたしますので、頑張って下記手順を実施してみてください。
本当に簡単なので、自信を持って!!

①まずは自分のサイトのTOPページを開き、ソースコードを表示してみてください。
TOPを計測していない方は居らっしゃらないと思うので、TOPでお願いします。
ソースコード表示の方法はブラウザにより変わりますが、右クリックで「ページのソースを表示」で出現すると思います。

②次に「Ctrl」を押しながら「F」を押してみてください。ページ内検索が出ると思います。

③そこで『UA-』と検索してみましょう。

④検索結果が色付きになりますので、その前後を確認してみてください。下記のどちらに似たコードが書かれているかにより、自分のサイトがユニバーサルアナリティクスになっているかいないか、がわかります。

 

▼標準のアナリティクス(ga.js)

標準のアナリティクス(ga.js)

 

▼ユニバーサルアナリティクス(analytics.js)

ユニバーサルアナリティクス(analytics.js)

 

⑤ちなみに検索した『UA-』の部分がご自身のトラッキングIDです。「UA-00000000-0」の部分ですね。

 

さて、この方法で標準のアナリティクス、つまり旧アナリティクスタグだった方は要注意です。ユニバーサルアナリティクスタグを発行して、なるべく早めに移行作業を行ってください。
移行作業の方法はここでは割愛しますが、サイト制作を行ってくださった製作会社さん、または詳しい方にご相談されるのが良いかと思います。(アクトゼロにご連絡を頂いても構いません!)

 

ユニバーサルアナリティクスって?

それでは、肝心のユニバーサルアナリティクスとは何なのか?に関してです。
ユニバーサルアナリティクスとは、標準アナリティクスよりも詳細なユーザーデータを取得できるものです。追加された機能は以下です。

 

<機能と簡易説明>
・UserIDの使用
UserIDを使って、複数のデバイス・セッション・エンゲージメントのデータを結びつけることが可能です。固有のIDを使って複数のセッションを結びつけることができるので、1人がどんな行動をしたか、を判別することができます。ただし、個人情報までは取得できません。

 

・カスタムディメンション、カスタム指標を作成
デフォルトのディメンションや指標と同じようなものですが、独自に作成できるようになりました。これを使用するとGoogle Analyticsで自動的にはトラッキングされないデータを収集できるようになります。
例えば、登録ユーザーの性別をCRMシステムに保存している場合は、そのデータと Google Analyticsのデータを結び付ければ、PV数を性別で分けて確認できます。

 

・拡張eコマース
別途、「ec.js plugin」を設定し、「拡張eコマースレポート」を使用することができるようになりました。これで、ユーザーのショッピングおよび購入行動、内外でのマーケティング活動の成果、商品の経済動向について分析できます。
個人的に1番大きな変化はこの拡張eコマースに関してです。

 

・セッションとキャンペーンのタイムアウトをカスタマイズできる
デフォルトでは、セッションは 30 分、キャンペーンは 6 か月が経つと有効期限が切れます。その期間を自由に変更できるようになりました。
設定方法は[アナリティクス設定]の[プロパティ]列にある[トラッキング情報]、次に[セッション設定]をクリックすると変更が可能です。

 

・参照ソースからドメインを除外できる
特定のドメインを指定して、参照トラフィックとして認識されないよう除外できるようになりました。ECショップなどで、決済だけ別のドメインに移動することが良くあると思うのですが、そのような時に新しいセッションおよび参照として記録されないようにするためにこの機能を使用します。

 

・特定の検索キーワードを除外
特定の検索キーワードを指定して、その語句を使用したトラフィックの参照元を検索エンジンとして識別しないよう除外することができるようになりました。特定の語句を使用してサイトにアクセスした検索トラフィックを参照トラフィックの分類から除外した場合でも、そのトラフィックで発生したその他のアクティビティ(イベントやコンバージョンの発生など)はレポートに記録されます。

 

 

まとめ

特に、ECサイトの分析を行っている方は、ユニバーサルアナリティクスにした方がよろしいかと思います。細かいデータを収集して、ユーザー属性を詳細なものにしていくと、売上に直結するヒントが隠されていることが多々あります。

 

もし、タグを変更するのであれば、この際Google Tag Manager(タグマネージャー)への変更をしてみてはいかがでしょうか?断然、タグの管理などが楽になります。Google Tag ManagerはGoogle Analyticsやコンバージョンタグなどの「HTMLに挿入して使用するコード」を外部化することができ、専用の管理画面で管理することができる、いわゆるタグマネジメントツールです。
Google Tag Managerに関しては、別の機会に記事を書こうかと思います。お待ちくださいませ!

 

未だに旧バージョンのタグに関してサポート終了の公式通達はないものの、そろそろ終わってしまうと思われます。「ある日突然、計測ができていない!」なんて事のないように折をみて、ユニバーサルアナリティクスへの移行をしてみてください。

アクトゼロ田中